2020-06-26から1日間の記事一覧
屍者の13月というか日月同錯のネタバレ
日常系も悲劇も現実ではありふれているから書き方が難しいものらしい。工夫して書かないと陳腐になりやすいし、ひねり過ぎると身近なものだけに作為が気になりやすいとか。王道なものは王道なもので小細工抜きの分力量の差が出やすい。結局どんなジャンルで…
復讐の話になると被害者遺族救済の面から引き合いに出されることの多い江戸時代の仇討ち制度。だけどあくまで武士の体面のために生まれた制度だから、現代の感覚でいうと取りこぼしだらけ。そもそも被害者遺族が逮捕された犯人を処刑してもいいという内容で…
『聊斎志異』の「成仙」は腐った現実社会に見切りをつけて宗教の世界に行く話と言えなくもない。だけどそれも宗教の大切な役目のひとつだと思う。社会的・制度的な方向の規範だけが倫理じゃない。社会の不条理に直面した時、立ち向かうのは間違いなく正しい…