メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中国の民間の慈善事業

新しい中国の成立後、かつて盛んであった慈善事業は40余年間絶えた。その原因はまず、慈善事業に対しての認識と地位付けの問題である。すなわち、当時のプロパガンダで、慈善事業がブルジョアジーの偽善的行為で、歴史の 「カス」だと断定されたことである。 趙俊男(2…

最低限のスタートの平等

中国原作日本制作のアニメ霊剣山は日本でも中国でも評判が悪かった。スタッフを変えての2期は日本だと多少評判がマシになった印象だけど、原作改変がより激しくなったせいで中国ではさらに評価が落ちてしまったらしい。 日本語のできる中国の方がその辺の事…

キャラポジションの違い

結果の格差を出さない癒やし系・日常系も、結果の格差が出るバトル系・スポ根系もどっちも別腹で好きだ。あまりたくさんは読んでないけど、少女漫画系だと結果の格差はあまり出さない分、主人公のスタートの不遇さを伸びの大きさとつなげて、周りからの尊敬…

シャナとfate以前の宝具

宝具という言葉についてちょっと書こうと思ったら「野球の名付け親は正岡子規なのか問題」みたいなことになった。 news.nifty.com baseball→野球という訳語を正式に定着させたのは中馬庚ではある。でもその前からベースボール好きの正岡子規は自分の雅号を野…

辞書に載っていない言葉

「生き汚い」は辞書に載っていない言葉。Fateシリーズクーフーリンのしぶとさを形容する言葉として有名だけど、奈須きのこ先生の造語かも?やっぱり中国の翻訳スタッフにはFateシリーズのファンが多いのか。 白大の「薬売り」は「药郎」。「药郎」も辞書に載…

ネタバレ補足

下のネタバレの補足

日月同錯のネタバレ

屍者の13月というか日月同錯のネタバレ

ありふれている

日常系も悲劇も現実ではありふれているから書き方が難しいものらしい。工夫して書かないと陳腐になりやすいし、ひねり過ぎると身近なものだけに作為が気になりやすいとか。王道なものは王道なもので小細工抜きの分力量の差が出やすい。結局どんなジャンルで…

制度としての仇討ち

復讐の話になると被害者遺族救済の面から引き合いに出されることの多い江戸時代の仇討ち制度。だけどあくまで武士の体面のために生まれた制度だから、現代の感覚でいうと取りこぼしだらけ。そもそも被害者遺族が逮捕された犯人を処刑してもいいという内容で…

社会からの逃避

『聊斎志異』の「成仙」は腐った現実社会に見切りをつけて宗教の世界に行く話と言えなくもない。だけどそれも宗教の大切な役目のひとつだと思う。社会的・制度的な方向の規範だけが倫理じゃない。社会の不条理に直面した時、立ち向かうのは間違いなく正しい…

成仙

中国清代の怪異短編小説集の『聊斎志異』。その一編の「成仙」。ホラーを通じて書かれた時代の感覚が少しは掴めるかも。「強いものがちの世の中に、黒も白もないじゃないか。それにさ、今日の官吏は、たいがい強盗で、槍や弓をひねくりまわさない者はないじ…

不毛

感情的に納得できないものに対して努めてファン的な感想を書こうとすると、言い訳的な理屈が多くなって死ぬほど長くなることがわかった。死ぬほど不毛。

屍者の13月、三眼がべらべら喋るその2。 白小小の回想パートは好き。感傷的な雰囲気作りがうまい。 光は屍者に従う村人を家畜と言ったけど、それだと白小小はその家畜の家畜になっちゃうんだよね。白小小が何度も強者に従って自分や村人を活かそうとした点は…

漫画のマネタイズ

昔の漫画家はコミックの印税でなく雑誌の原稿料で生計を立てていたから、プロの漫画家はみんな多作だったそうだ。コミックでマネタイズする構造が確立したのは70年代のことらしい。 これからはアプリ課金だけで成立する漫画が日本でも増えるのかも?

無料配信されている梶原漫画

梶原一騎先生原作の漫画は何作も無料配信されている。 その中には荒木飛呂彦先生が好きだという柔道一直線や、週刊少年ジャンプで連載した侍ジャイアンツなどの代表作も含まれている。流石に巨人の星などは無料配信されていない。[全話無料(全59話)]柔道一…

吉良=キラー

ジョジョの荒木飛呂彦先生は梶原一騎先生のファンだ。好きだと名を挙げたことのある作品は、あしたのジョー、巨人の星、柔道一直線など。初期の荒木漫画は梶原漫画の影響を特に強く感じる。キレのあるセリフ回しや親子のドラマを重視する部分、トンデモ気味…

人間を俯瞰する存在

ナウシカの王蟲や寄生獣のミギーは可愛いし、デスノートのリュークや魔法少女まどか☆マギカのキュゥべえも魅力がある。敵か味方か的なキャラはおいしいポジションだし、それが非人間だとなおさらにおいしい。 人間がろくでもないエンタメ作品だと、描写ミス…

トロッコ問題2

トロッコ問題は「自分が線路に飛び込んで止める」ことがもし可能なら、それが一番倫理的だ。でも選択肢にないし(大喜利的に主張する人はいる)、あっても現実的には選びにくい。むしろ自分が線路上に1人でいる方だったら、たとえ後で逮捕されようとも全力で…

トロッコ問題

トロッコ問題について面白い論文を見つけた。 まずトロッコ問題というのは 5人が線路上で動けない状態にあり、そこにトロッコが向かっていると想像してほしい。あなたはポイントを切り替えてトロッコを側線に引き込み、その5人の命を救う、という方法を選択…

文化の違い

文化の違いって面白いね。自分は心が狭いから当事者になった時までは楽しめないけど。当事者になることさえ想定しないなら楽しめる人は結構多いと思う。これ、めちゃくちゃ面白いですねー 学歴詐称どうこう自体がエジプト的には意味がない、と。 https://t.c…

可愛い非人間

『風の谷のナウシカ』と『寄生獣』はどちらも環境問題を扱った作品で、人気がある。両方に共通する素晴らしいところは王蟲とミギーというそれぞれの作品を代表する可愛い非人間が存在するところだ。それがあるから最終盤のナウシカの「王蟲の体液と(略)」…

アプローチの違い

ファンを増やすアプローチとファン同士でディープに話題を掘り下げるアプローチは別だ。自分は基本的に後者のアプローチしかできないのでマニアじゃないと引かれる情報は一応こっちのメモ帳に隔離している。でもあまり意味がないかもしれない。ネットって本…

リアルでの話題

自分の精神衛生のためにはリアルでオタク友達をつくるのが良さそうなんだけど、何でも理屈っぽく話しがちだから、話題を1つ増やすたびに喋れる相手がどんどん減っていきそうで悩むところ。現実だと家族以外とは河川敷の植生とかそういう話ばかりしている。家…

フラミンゴの交友関係

前にも貼ったこのフラミンゴの記事と 新しいこの記事からすると フラミンゴにとっては少数の友達を作って、相性の悪いグループとは距離を取るというのが幸福に暮らすために重要らしい。 相性の悪い相手と距離を取るというのは本当は人間でも重要なことだね。…

不平等感

自分が不平等に扱われていると感じるとやる気がなくなってしまうのは、ヒトやサルだけでなくイヌも同じらしい。 ヒトの場合だと、狩猟採集民などの結果の平等を重視する社会では努力のしすぎを戒める傾向があるそうだ。成員の幸福度は高くなりやすいけど、社…

マイナスの共感

エンタメ作品は大抵の場合で知らない+興味ない+好きじゃない人のほうが多数派になる。ネットで見ず知らずの相手と共感し合おうと思ったら、下手に自分が好きな作品の名前を出すよりも、有名だけど好きじゃない作品を一緒に貶したほうが効率的だ。こういう…

語りたがり

早口オタクであるところの自分には、自分が興味のある分野を早口で語ったり早口で語ってもらったりすることを道徳的だと主張し、自分が興味のない分野を早口で語られることを道徳的でないと主張したい部分が確実にある。 興味の対象につぎ込めるエネルギーも…

社会の変革期

孫引きになるけど産業革命後のイギリス・リヴァプールの平均寿命。 https://shizuoka.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=4410&file_id=31&file_no=1&nc_session=b9ot02633blv6glp2edu39roi4 「リヴァプールでは1840年に、上流階級 (ジェントリ…

農耕民族

昔からよく日本人は農耕民族でヨーロッパ人は狩猟採集民族って俗説を見かけるけど、本当は両方とも農耕民族だ。詳しくいうなら日本人は農耕+狩猟採集で、ヨーロッパ人は農耕+牧畜。

昔の少女漫画

母親の読んでた古い少女漫画が期間限定で無料だった。 SF設定の絡んだラブロマンス。作者の清水玲子先生は萩尾望都先生の影響が強くて、『月の子』も一見BLっぽいけど、どちらかというと男装ヒロインもの。わかりやすく盛り上がる場面はないけどおセンチ好き…