メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

価値観

伝統的な中国の道教だと自然と一体化して社会を超越することが大切なはずだけど、ウェブ小説とかの道教風娯楽作品だと自然や天に逆らうことが重要らしい。中二病的? 日本でも現代娯楽作品はそっち系も多いな。 WJ版封神演義が中二病的なのは、参考にした安…

お約束的に?

儒教的には白大の妹の子孫が白家を継ぐのは本来望ましくはないけど、一応家として存続したことになるらしい。西暦525年だから庶民がどの程度厳密にやっていたのかもよくわからないし。ただ妹の存在が設定でしか語られず、完全に家を存続させるためのつなぎ扱…

中国の三教

西遊記も最初からほぼ最後まで全てがお釈迦様の手のひらの上、な話だな。途中で待ち構える妖怪たちも仙人や仏の仕組んだ試練。西遊記の題材は仏教だけど中国的な価値観が反映されている。ただ仏教自体にも宿命論的な部分はあるのでアジアで共通する価値観と…

敵=誤った理なエピソード

中国の民間信仰的な価値観からすると、神(プラスな霊的存在)も鬼(マイナスな霊的存在)も天理(儒教的な言い回しだと天命)や自然の一部だ。天の支配から抜け出すためには仙人になって他の神や天理を無視できる存在になる必要がある。ただし仙人になれる…

マグメルも屍者の13月も、中文版と日本語版のセリフのどっちがどっちだったか頭の中でごっちゃになる。頻繁に読み直して頭の中を整理しないと。 今回の第9話だと、黄二果の10P目(アプリ表示上は11/35)のセリフ(「光 何やってるんだ!?」~「だめだ… やっぱ…

魯迅の小説だと『故郷』『村芝居(宮芝居)』みたいな明るめの作品も好きだけど『祝福』『孤独者』『愛と死 (原題: 傷逝)』みたいな暗くてねっとりしてるのも好きだ。

偽士は去るべし

自分が中国の近現代文学で初めて触れた作品は、中学生の時に授業で読んだ魯迅(本名:周樹人)の『故郷』だ(歴史的な文豪相手に先生やさんをつけるとかえって馴れ馴れしいので敬称略)。中国の辛亥革命前後を扱った作品に初めて触れたのもこの時だった。と…

革命っぽいもの

革命っぽいものを扱った作品だと、革命じゃなくて維新だけど、『お〜い!竜馬』が特に好きだ。たぶんこれが自分が一番初めに触れた幕末ものだったと思う。小学生の頃だな。青年誌連載の漫画だけあって相当グロいしスケベなシーンもあるけど、特に意識せずに…

中国系SFの記事のスクラップ

book.asahi.com 「科学普及小説」とSFの違い ――日本では聞きませんが、SF(サイエンス・フィクション)とはどう違うのですか? これらは「理系的に正しく間違いが無い内容を書く物」なのです。数ページにわたって数式が掲載されているようなイメージですね。…

文明化の使命

自分が中国の作品を見る時は、どうしてもある種の後ろめたさから文明化の使命気取りの植民地主義とか侵略とかに敏感にならざるを得ないんだけど、現在の中国の価値観としてはどうなんだろう。文明化という大義名分があれば野蛮な現地民の排除や居住地からの…

適当は難しい

自分に適当な感想を書くなんて無理だとよくわかった。黒山村のエピソードから次のエピソードに入るあたりで屍者の13月の感想書くのやめておく。露悪を求めるなら黒山村のエピソードがいまのところ天井だけど、そうじゃないならこのあとのほうが明るめになる。…

主人公の攻撃性弱め

2つ下の記事の「光の攻撃性弱め」についての詳細。主に「一泡吹かせるんじゃなかったのか?」のあたり。主人公の好感に関わるし、長くなるからブログには書かない。ニュアンスの違う部分はたくさんあるけど主要な部分だけ。 前提部分 第6話で光の言った「い…

屍者の13月はこれだけエグい話をやる前に前向きな成功イベントを積み重ねて欲しかった感はある。2、3、4話と光サイドはほぼ説明パートだったからな。せめて小小と出会ってからの3、4話はもう少しストレートに小小と一緒に苦難を乗り越えて仲を深めるパートだ…

村人の悪質さ強め、光の攻撃性弱めで今回の翻訳はいい感じ。やっぱりあんまり主人公の印象が悪くなると良くないしね。でも光が悩んでるところで2週間待ちになるのは日本語版の弱みかな。 今のところ日本語版だと光の一番キツい言葉は「お前らはまるで家畜だ…

第10話で

三眼は黒山村の事件では事実のトリミングはしているけど嘘はついていない。自害してまでも貸し借りなしに拘ったり、法屍者として寿命がない分、自分なりの美学をロールプレイングすることに熱心らしい。黒山村の村人だって村人の約束破りなしに自分から手を…

普通の人間が追い込まれておかしくなるホラーと、普通だと思っていた人間の中に実はサイコが混じっていて突然豹変してくるホラーは別のジャンルだ。日月同錯は作中の情報からするとほとんどの人間は前者かな。村長とかはクズだけど。でも設定開示や話の展開…

人類=飼育動物

人類は野生ではありえないほど個体群密度の高い状態で生活している。だから野生ではありえないほど生活環境が良くないと肉体や精神の健康状態が悪くなってしまう。家畜とまでは言わないけど、人類は人類自身の手によって飼育動物にされている。快適に生活し…

原作付き

現実的な想定じゃないけど、もし漫画デビルマンのない世界で、映画デビルマンがあのままの内容で上映していたとしたらごく一部のカルトなファンが生まれたのかもしれない。原作ファンが存在しないなら商業的には現実以上の大失敗に終わるだろうけど、モノ好…

ライフ・オブ・パイ

人食いのことばかり考えてたら映画『ライフ・オブ・パイ』のことを思い出した。面白いし映像的なグロはほとんどない。原作小説があるそうだけどそっちは未読だ。多少アレンジしているらしい。

海外で受ける漫画

海外で受ける漫画は絵のうまい漫画や話のシンプルな漫画だとよく言われる。ちゃんとしたデータは取ったことないけど、確かにそう感じるからそれを前提に少し考えてみる。とりあえず翻訳を通すと正確に訳せたとしても言葉の細かいニュアンスは消えてしまいや…

現実風エンタメ

半沢直樹は現代を舞台にした社内闘争+復讐劇。「やられたらやり返す。倍返しだ!」という宣言通りにきっちりやり返してくれる。それでいて、せいぜい等倍からそれ以下の仕返ししかしていなくて半沢を応援したい気持ちが崩れないから見やすい。基本的にはか…

文脈不足

千年前以上前の村の伝承が間違ってて村人ショック!って展開は中国だとどういう文脈なんだろう。 設定は荒唐無稽だけど描写は丁寧ってタイプの作品でもないから、中国のウェブ漫画のお約束を知らない自分には文脈がよくわからない部分がある。 武侠とかでも…

差別的な欲望

自分が百合を好きなのは普通の恋愛でない特別な関係だと思っているからで、つまり差別的な欲望があるからなんだ。

お手軽娯楽

ウェブ小説やウェブ漫画のお手軽娯楽っぷりはよく批判されるけど、昔からオッサン向け漫画や架空戦記とかの娯楽小説、レディースコミック、ハーレクインとか、そういう需要を満たすコンテンツは存在し続けていた。むしろ割り切って楽しんで欲望を発散できる…

トロッコ問題再

トロッコ問題からわかる面白いポイントの1つが、人間の感覚はちょっとした条件の違いで反対の結論を出すということだ。どちらも5人と1人のどちらを取るかという点では同じなのに。もちろん常に不介入を選ぶ人はいるし、常に介入して5人を助けることを選ぶ人…

ネタバレ補足2

日月同錯ネタバレ補足2 屍者の13月はただでさえ序盤は説明とグロが多くてストーリーの動きが少ないのに、日本語版だと更新速度が半分で余計にじれったい。

監禁殺人

配信で今期の警察ドラマを見たら第1話が北九州監禁連続殺人事件をモチーフにしていた。ドラマはエグみをちゃんと調整していた。 「もう私の裁判はね、司法の暴走ですよ。私自身、なにも身に覚えのないことなのにね、私ひとりに罪を被せようとする陰謀が、あ…

中国の都市戸籍と農村戸籍

たまたま農村に生まれた、というだけの理由で、同じ成績でも北京大学に入学するのは都市の人より何倍も努力しなければならない。これは生まれながらにしての差別、といわざるを得ない。日本で「出身県」によって東京大学に入学できる合格点が異なり、しかも…

私欲100%

『エアマスター』の坂本ジュリエッタの「たとえばおまえらがその昔… 幼き頃… 捨てられて凍えている仔犬を助けた事があるとしよう… でも死ね」ってセリフが好きだ。ただ現実はもちろん創作でもそこまで割り切った決断ができる場面はそうそうないけど。『エア…