メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

中国語の「团聚」は字義どおりには集まることを意味する。多くの場合は離れていた親しい人間が再び集まることを指し、日本語の「団欒(親しい人間の和やかな集まり)」のようなニュアンスがある。日本語訳の際は「再会」とされることが多い。中国の検索サイ…

それにしてもメタ的にド直球の死亡フラグ会話だ。 小:也许今天能死掉也是好事。早日跟爹娘团聚就好了。 小:真的好想念他们。 高:不行! 高:如果你真想与爹娘团聚 高:我高皓光绝对不会允许你这么苦丧着脸去见他们。 小:もしかしたら今日死ねるのもいい…

三川では呉家の人間も黒血で法力を吸いつくされて干からびた死体にされてしまった。「法尸黑血化人之术」を使われたという。短時間で吸いつくされたようだし、死体は一応残っているので屍疫(屍瘟)とは違う術だ。それに対し屍疫は凡人の身体を蚕食して法力…

三眼は自分のことを全く悪いと思っていない。人間も屍者と同じことをしているのに屍者だけ責められるのは酷いと考えたり、黒山村の人間の嫉妬と蒙昧さのせいにしたり、白大を長期間(数ヶ月?)追い回した挙げ句姜明子に自害させられたという責任転嫁のしよ…

某メタ系アメリカンパニックホラーと同じで、西暦1906年の黒山村の住人は人外の存在に気がついた時点ですぐに自分だけ逃げるのが唯一の正解だった可能性がある。三眼は千里眼を持っており、西暦525年では村から遠く離れた白大と阿柴を見逃さずに傀儡に追いか…

映画『マイノリティ・リポート』を見ると、現代のアメリカでは公共の福祉を盾に個人の自由を脅かされることをどう捉えているのかわかるような気がする。また、聞こえがいいように思える目的刑論が行き過ぎた場合に現れる弊害を描いていることもユニークだ。…

一口に先進国と言っても人権のどこを重視するかは国によって異なる。正義のあり方も国によって異なる。 市民革命の先駆けであるイギリス・アメリカ・フランスの3国でもやはり重視する部分には違いある。 国王による統治を否定して自由を勝ち取ったが王政の廃…

日本の民法における自力救済の議論では、ドイツの民法を参考にしているという。ドイツ法学では、自力救済の国家による禁止とその代償としての国家による安全の保証という考え方がある。また民事訴訟を自力救済の国家による禁止の代償として位置づける学説が…

黒山村の村長や趙炎は自分の策で自分の家族を守ろうとして多くの犠牲者を出した。両者ともに正当防衛というよりは、緊急避難や自力救済を建前として利用していた色合いが強い。自力救済はそれで得をできる無法な強者に有利な理論で、近代的な平等と噛み合わ…

ぶっちゃけ漫画のキャラとしては、大義だけのキャラより大義名分と私欲が表裏一体になっているキャラのほうがわかりやすい。仲間を守ることを言い訳にして、悪認定した人間を生贄にしながら、実のところ家族を守ることしか考えていなかった黒山村の村長や趙…

歴史ものや時代劇は舞台となる時代以上に、制作された時勢の問題意識を反映するものだ。 1956年に発表された『楢山節考』は、小説やそれを原作とする映画ともに前近代の信州を舞台としている。だがテーマ性には、原作者である深沢七郎先生が1949年に母親を癌…

自分が何かを理解できなかった時は勉強が必要だなと思うようにしたい。 夏虫疑氷 の意味・使い方夏虫疑氷の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典 かちゅう-ぎひょう【夏虫疑氷】 見聞が狭いことのたとえ。見聞の狭い人は広い世界を理解しえないたとえ。見識の狭…

嘉靖年間の吏部左侍郎である何孟春の著した『余冬序録』には太祖の頃に起こった次のようなできごとが記されている。 明代の初め、青州日照県の民、江伯児の母が病んだ。脇の肉を切り取って食事にしたが、治らなかった。岱岳に行って祈り、母の病が治ることを…

三国志演義の第十九回の人肉食に関わる部分。 途次絕糧、嘗往村中求食。 (途中食料が尽き、村に出て食を求めた) 但到處、聞劉豫州、皆爭進飮食。 (行ったところでは、劉豫州(劉備)と聞くと、みなが競って飲食物を進めた) 一日、到一家投宿、其家一少年…

少年漫画の勇気といえばジョジョ第一部のツェペリさんの名言。人間は怖さを知っている。だから勇気があるって理論は好きだ。 ノミっているよなあ・・・ちっぽけな虫ケラのノミじゃよ! あの虫は我我巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを…

中華人民共和国は憲法の第一章总纲(総則)の第一条で 「中华人民共和国是工人阶级领导的、以工农联盟为基础的人民民主专政的社会主义国家。」 (中華人民共和国は、労働者階級が指導し、労働者・農民の同盟を基礎とする人民民主主義独裁の社会主義国家であ…

日月同错にはわかりにくい部分が多いけど、重要なテーマやサブテーマは第1話で示されている。 わかりやすいものが2つ。 人間は天や宿命に操られる傀儡である。宿命に終止符を打って自由になる。 三真法門の伝承者は宿命に従い不屍王を討たねばならない。不屍…

中国語的には主に肉体的な意味で強者と弱者が対義語になる。そして主に精神的な意味で勇士と惰夫(臆病者)が対義語になる。 三真法門の求法者にとって、弱者であっても勇士たろうとし、勇士のみんなで力を合わせて理想を実現することが大切らしい。それは師…

地味に気になる部分その2。仙丹を服用すると屍疫で欠けた身体が戻ってくるってどういうことなんだろう。 ①仙丹の治癒能力は絶大だ。手足が刃物で切断されようが、服用すれば新しく生えてくる。 ②第5話の姜明子による屍疫の説明からすると、屍疫は黒血で患者…

三眼はパニックホラーもののモンスター役と犠牲者を無駄に増やす狂信者役の両方を兼ねている。(儒教的な)天に弄ばれつつ、その意志に従って虐殺を引き起こす。虐殺をしてしまったのは白小小だけど、縛り上げられたままで人食いの化物に迫られて、その化物…

地味に気になるのが、大怪我を負った白大は丹薬を使って自分の治療ができたのかという部分。 丹薬を渡した時に姜明子は「一种罕见的续命药(一種の希少な長命薬)」だと言い、粉にして水に溶かして「让每个染疾之人服下一点(患者ごとに少しずつ服用させる)…

中国のオタクの間では嫌いな作品の通報合戦をやるのはありがちな行為だけど、審査を通った国産作品ででっち上げな通報の被害を受ける割合は低いそうだ。中国は国策で動漫業界の発展を支援してもいる。ただし規制は強く、闇出版に対する締付けも厳しい。 一方…

『哪吒之魔童降世』と『姜子牙』はどちらも地上で起きる争いには裏で手を引く者がいるという内容だそうだ。 『哪吒之魔童降世』はテーマ性とエンタメ性の両立で大評判となり、興行収入は中国歴代第2位となった。ただ、次作の『姜子牙』は興行収入こそ2020年…

黒山村のエピソードはテーマは好きなんだけど、村人一人一人と向き合えと訴えかけてくるのに村人がただのカキワリにしか見えなかったりと描写に疑問を感じてしまう。白小小も村人も価値観はほぼ同じで「家畜」そのものだから白小小を理解すれば自ずと村人も…

明代の小説である『封神演義』は、日本だとWJ版の『封神演義』くらいしか有名な派生作品がない。でも本場中国ではたくさんの派生作品が作られている。 2019年に中国で公開された3Dアニメ映画の『哪吒之魔童降世』は興行収入が中国歴代第2位の大ヒットとなっ…

黒山村は因果が絡み合いすぎてどうしようもない状況になっていた。意図的に殺害した人数で考えれば白小小が一番の罪人だし、加害者を擁護して被害者を批判するのは卑怯だけど、やっぱり殺された村人にも非はあった。 第11話で姜明子は白大を早く家に帰せるな…

高皓光と白小小の出会いはお互いに不幸な事故といった感じで、しばらくは棘のある会話を続けることになった。黄二果は完全に巻き込まれ損で2人に付き合う義理もなかったし、何度も逃げようと口にした。でも自殺すると脅す白小小を見放せずに最後まで付き合っ…

第3話で白小小は高皓光たちの延髄あたりを殴ったが、気絶しなかったので、一緒に来てくれないと舌を噛んで自殺すると脅した。中文版だと「为什么不昏过去!(どうして気絶しないの!)」と言った。その時に高皓光は日本語版だと 「やめときなよ 舌を噛んで死…

拾又之国(群青のマグメル)がテンセントで更新開始。 拾又之国(彩色版) - 腾讯动漫 拾又之国 - 腾讯动漫 テンセントではページ漫画として掲載されるんだな。第年秒先生の他の投稿を見る限りだと、完結章の開始を見据えたものではないようだ。 #拾又之国# …