メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2022-06-18から1日間の記事一覧

鶴見が鯉登を五稜郭のあの建物に連れ込んだのは、奉天で月島を佐渡訛りの男と引き合わせたのと同じ意味合いの行為だと思う。部下を嘘で試して自分に対する愛が本物か確かめようとした。自分が嘘という愛を注いできたことを相手に理解させて、それでもついて…

ゴールデンカムイでアレッと思う瞬間が多いのって、作風が根本的に後ろ向きなのを思い知ったり再確認する時だと思う。ゴールデンカムイは弱肉強食なこの世界でいかにもがき、理想を守り、爪痕を残すか、みたいなところがテーマなんだけど、弱肉強食を覆すこ…

第210話『甘い嘘』の確認。 ■扉絵で、月島の顔の上に鯉登の顔をクソコラした鶴見とのツーショット写真から鯉登の顔が取れてかけてしまっている。鯉登が鶴見への盲信を失いつつあることの暗示。だが後の展開でまだ愛まで失ったわけではないことが示される。 ■…

帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)作者:デイヴィッド・フィンケル亜紀書房Amazonゴールデンカムイの元ネタの1つっぽい本。今度読んでみよう。 「愛です」の話でわざわざナレーターがベトナム帰還兵に言及しているのは明確…

解釈が分かれがちな第231話の鯉登の「月島…お前は〜殺してはいけない」というセリフを自分なりに解釈して超絶説明口調にするとこんな感じになる。 月島…お前は 「鶴見中尉殿の本当の目的はわからないが進む道の途中でみんなが救われるなら別に良い」 と言っ…

大切なことだから2回書くけど、「私のちからになって助けてくれ」→部下として助力=○、個人として救助=✕。 鶴見は嘘つきで、鯉登と鶴見の関係は嘘から始まった。それでも鶴見がこの期に及んで嘘で試さず、まっすぐに助力を求められたら、鯉登は部下として鶴…