2022-08-14から1日間の記事一覧
尾形はソシオパスになる素質は元から持っていたけど、それを育てて開花させる道を選んでしまったのは自分自身であり、ソシオパスになったのは自分の責任ということだろう。牧場猫になるのかメコオヤシになるのかは自分で選べたはずだった。 後半の尾形はさす…
鶴見は愛ですの4人を見事にシャバで私的に暴力事件を起こした人間から採用している。勧誘して断られた杉元も同じく。鯉登は雑誌版では14歳時点だと暴力沙汰を起こしていなかったのを単行本版で加筆修正したそうだけど、色々な意味で単行本版のほうが鯉登のキ…
ゴールデンカムイの、というか杉元の元ネタのひとつは映画ランボーだろう。ベトナム戦争で心に傷を負った帰還兵を描いた人気アクションシリーズだ。第七師団が花沢幸次郎自刃の責任を取らされて史実より冷遇されているのも、仮にも戦勝した日本軍の兵士を、…
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)作者:デーヴ グロスマン筑摩書房Amazonゴールデンカムイと関係ないけど、第二次世界大戦中の各国は他国民の心を病ませて降伏させるのに有効だと信じて空爆を繰り返していた、だがそれは逆効果だった、という…
これも何度も書いていることだけど、鶴見が無罪の花沢幸次郎を暗殺し、中央の闇というか無能さ・冷徹さを炙り出したことに一定の義を見いだせるのは確かだ。無罪の要人が理不尽に殺されても、結果として組織の落ち度が炙り出されれば、そちらのほうが重要だ…
影響力 人がサイコパスに騙されやすい理由として、人間の脳には以下3つの特性があるため、もともと自身で意思決定を行わず、何かを信じ、信じたことに従っていた方が、脳に負担がかからず楽という習性がある為である[34][要ページ番号][38]。認知的負荷(自…
『戦争における「人殺し」の心理学』の基準を生真面目に当てはめると、上官を半殺しにして軍を追い出された杉元はソシオパスの狼ということになってしまうんだけど、『ゴールデンカムイ』は根本的に反社会的でピカレスクなエンタメ漫画だし、そういう基準は…
鶴見勢力は自分を犬と勘違いした狼である鶴見が犬と羊(とアイヌ犬と猫)を騙して作り上げた小隊ということでいんだろうか。江渡貝くんの話で「(偽預言者を警戒しなさい。)彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼であ…