メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2023-01-15から1日間の記事一覧

すずめの戸締まりは天気の子と共通する部分が多い。しかし具体的・社会的な中間項をとにかく埋めようとしているので、こちらはセカイ系ではない。鈴芽と草太の出会いは偶然であり、いわば運命だが、それ以降の展開や設定は必然性が意識されたものになってい…

セカイ系とはセカイと直結している彼女と、何の力もないぼくの話だ。なぜ彼女がセカイから選ばれているのかをぼくはよく知らない。その仕組みをぼくが知ってしまえば具体的・社会的な中間項が生じてしまい、セカイ系をセカイ系たらしめているぼくと彼女とセ…

伝奇小説から架空戦記へ 1980年代に一大ブームとなった伝奇小説は「戦後社会が作り上げた『日常』を嫌い、その周縁/外部を目指す伝奇的志向を備えていた」。その理由のひとつをこの評論では「政治・文化を成り立たしめてきたオーソドキシィが壊れ、力を失っ…