メモ帳用ブログ

色々な雑記。

高飛車先輩系ライバルが美少女だと萌えるってのをオタク界に広めたのはエヴァのアスカだと思ってる。発明自体はそれこそ古典とかに遡れるかもしれないけど。

ゼロ年代に流行ったツンデレの源流のひとつがアスカかなと。ツンデレのツンの理由に主人公の実力を認めたくない自尊心を据える。ライバル系ツンデレは男でも人気のある属性(DBのベジータとか)なので美少女なら鬼に金棒。ただ、最近は競争意欲の低下した世相を反映してかツンデレ人気はやや下火。

2005〜2010年連載のクロスゲームの青葉はこの流れを汲んだキャラクター。おそらく意識してというより結果的に。

主人公の光より年下だけど野球の先達かつ師匠。人間関係でも、大好きな姉の若葉を奪うライバル的な存在として光を意識していたためキツく当たる。クロスゲームの恋愛のメインは光・若葉・青葉の三角形。疑似三つ子的な3人。最初は表面上は光⇄若葉←青葉だけど、青葉の眼中にあった男は方向性はどうあれ昔から光だけ。ただ、若葉が生前にとっちゃダメと言っていたこともあって、その死後も青葉は光に男女の好意を感じるのを無意識下で抑圧し続けた。なので無意識下でデレが発生するほどにツンが激しくなる。それがある程度解消されるのは最終盤。

クロスゲームのサブの三角形関係は光・青葉・東で、ここも全員が全員に義兄弟的な強い好意がある。さらに唯一の異性にわかりやすく男女の好意を向けるのが1人、隠しつつ向けているのが1人、という構造も繰り返される。ただし成立するのは想いを隠していた者同士の組み合わせになる。 姉の希望を叶えられないことにコンプレックスのある妹ツンデレ(ツン=抑圧されたデレタイプ)ライバルの青葉と、兄の希望を奪ったことにコンプレックスのある弟ツンデレ(ツン→デレの移行タイプ)ライバル(未満)の東が、衝突したり仲良くなったりしつつ、兄系主人公の光と失った希望の先を目指すようになって、最終的には光と青葉のカップルが成立する。ついでに青葉の姉と東の兄の結婚が決まって、青葉と東は正しく義兄妹になることに。