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クロスゲームのメインキャラは狭くとると樹多村光、月島若葉、月島青葉、赤石修の4人で、広くとると滝川あかねと東雄平も加わる印象。

東雄平はタッチの柏葉英二郎やH2の広田勝利と同じく、いなくてもテーマが語れないことはないけど、いたほうが少し違った角度からテーマを補強できるし、エンタメ的には最重要になるポジション。ライバルといえばライバルだけどライバルでないといえばライバルでない。竜旺の三島もライバルといえばライバルだけどライバルでないといえばライバルでない。

あだち漫画のライバルはタッチをはじめとして変則的なことが多い。最初から最後までライバルと戦えるH2はむしろ珍しいくらい。タッチは作中でも語られている通りに上杉達也の真のライバルは弟の上杉和也だけ。クライマックスとなる須見工戦では、和也のライバルであり達也に和也の影を求める新田明男と対戦しつつ、上杉兄弟の歪んだ鏡像的な柏葉兄弟の弟、柏葉英二郎と精神的に対峙する。