メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ジョジョ四部で1番まともな恋愛描写をもらえたのは読者目線キャラの広瀬康一。主人公の東方仗助の恋愛描写はなし。恋愛描写って個と私の描写の極致みたいなものだ。主人公が恋愛に本気になると人間味が出る反面超然とした格好良さやヒーロー度は下がりやすくなる。だから作品によって必要な塩梅が全然違う。夫婦描写や家族描写になるともう少し社会に組み込まれた要素になるんだけど。あと大義や相手のために自分の恋愛を犠牲にする描写なら、それまでの描写に取った尺にもよるけど、むしろヒーロー度アップかな。

ヒーローとは言っても完全に超然とした正義の化身のような存在なのか、超人的な力を持ちつつも公と私の間で葛藤を続ける人物なのかでキャラ性は正反対に近いんだけど、とりあえずわかりやすいヒーロー性や大義にとって恋愛は我欲に繋がりやすい邪魔者。

一見親しみやすく思えて実は昭和のアウトローヒーロー(男はつらいよは元はヤクザ映画のパロディとして始まったシリーズ)的な寅さんも女に振られ続けることでヒーローとしての格を証明していた。ヒーローものでは国産外国産を問わずヒーローが途中でヒロインに使命(公)かヒロイン(私)かを選ぶように迫られる展開は多い。これでヒロインが退場したり別のヒロインに交代することもある。人気シリーズの場合は長期化に伴うネタ切れやマンネリ対策の関係な場合もあるけども。