ヒーローや英雄になるってことは生きたまま生贄になるっていうのと同じことだと思う。
『少女革命ウテナ』では王子様を人として庇おうとした妹は、魔女と呼ばれて百万本の剣を身に受けることになる。
『タッチ』では上杉達也はずっと上杉和也と浅倉南のために戦って、自分のために戦いきった後、「みんな」のために戦わされる道からはうまく逃げ切る。
『H2』では英雄は最初から「みんな」の期待を受けて戦うプロ野球選手を目指しているし、比呂も終盤に思いを託された(『あだち充本』によれば「十字架を背負った」)ことで、みんなの思いを託されるプロ野球選手になることを決意する。