チートvs超チート

『YAWARA!』の序盤の面白さは、完璧にチートなのに柔道をやりたくない柔と、それ以上の超チートでなんとしてでも柔に柔道をやらせたい猪熊滋悟郎お祖父ちゃんの闘いが周囲を巻き込んでいくドタバタギャグにあると感じる。中盤になると富士子を中心に“漫画チック”なスポ根要素が増えてくるけどあくまで土台はコメディだし、柔は最強だし、滋悟郎が適度に悪巧みをするし、いい意味で最後まで深刻にならない。ドラマ要素を日本でほぼ消化した分バルセロナオリンピックはボーナスステージ的なテイストが強くなるんだけど、変にごちゃごちゃせずにすっきり終わった。