メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ジョン・ウォーカーとは何なのか

黒幕の裏にさらに黒幕がという意味でなく、なぜ最終話で〇〇の〇〇の中のジョン・ウォーカーは〇〇を〇〇〇のかという意味。

ジョン・ウォーカーの正体は早瀬浦局長だ。カエルちゃんと同じように井戸がデフォルト用意した存在という説や、現実世界であの格好をした人間が犯人たちと接触したという説も作中で出たが、早瀬浦局長がミヅハノメを使用して犯人の夢に入り込んで殺人を唆し、その結果生まれた存在だと判明した。
なぜ最終話で数田の井戸の中のジョン・ウォーカーは伊波を殺したのか。それは井戸の中のジョン・ウォーカーとは局長のイメージそのものというよりも、局長によって引き出された(あるいは植え付けられた)犯人の殺意の具現化だからだ。

以下で井戸の中のジョン・ウォーカーの振る舞いと局長の狙いについて列挙

顔削ぎ・舌抜き・股裂き・腕捥ぎ

  • 井戸の描写なし。
  • 全員ジョン・ウォーカーに介入されて殺人鬼となり、鳴瓢により自殺に追い込まれる。


穴空き(富久田保津) バラバラの世界(JIGSAWED)

  • ジョン・ウォーカー介入。
    • 自身も「家族」もジョン・ウォーカー(局長により具現化された世界)に激しく怯える。
  • カエル(被害者の象徴)を利用して富久田は自分の姿を隠したい。井戸のすべてがバラバラになっているのは内心のバラバラさが反映されているためだが富久田本人は自覚していない。自分も他人も壊れた存在だと知っているのに自分の世界が壊れていることに気付いていない。
    • 現実の富久田は人の頭にドリルで穴を空ける殺人犯。この時は被害者と入れ替わって逃亡しようと考えていた。
  • 以前の富久田は数唱障害を患っており、すべての数を把握せずにはいられず、生きることが苦痛だった。「解放」されようと頭に穴を空けたが生き延び、結果的に数唱障害が消失する。それ以来「家族」を増やすために人の頭に穴を空けるようになる。
  • ジョン・ウォーカーは弱い。中身は空っぽ。


本堂町小春 自殺の世界?

  • ジョン・ウォーカー介入せず。
  • カエルの死因は自殺。謎はない。
    • 現実の本堂町は自分の居場所をワクムスビを通じて知らせるために自殺覚悟でドリルに突っ込んだ。


花火師 滝の世界(SNIPED)

  • ジョン・ウォーカー介入せず。
  • カエルは姿を隠した犯人に殺される。
  • 井戸の中の犯人は狙撃される人間に混じって間近で死を楽しんでいた。
    • 現実の花火師は爆弾魔。野次馬に混じって現場を見学していた。
  • 生と死に違いはない、野次馬の空っぽぶりを暴いている、という建前の欺瞞性を指摘されて、反論のために自殺。


墓掘りの模倣犯 燃えさかるビルの世界(EXTENDED)

  • ジョン・ウォーカー介入せず。
  • カエルは別の場所で焼死。他の焼死体に紛れ込ませるために火事現場に持ち込まれた。
    • 現実の被害者は墓掘りの模倣犯に殺害される。


墓掘りの実行犯(数田遥) 落ちる世界(FALLEN)

  • カエルの死体を使って井波(と混ぜられた被害者たち)を隠す。
    • 現実の数田は本堂町を殺害して自分と井波を逮捕から遠ざけようと考えた。だが頭の穴のせいで殺人衝動と恋愛感情が逆になっていたため誤ってキスしてしまう。
  • ジョン・ウォーカー介入。
  • 井戸の数田は井波を守るためにジョン・ウォーカーと戦いボロボロになる。井波を守るために他の人と混ぜて井波ではない人にする必要がある。この井戸には鏡がない。正確な姿を知れない。中学生の頃の写真も井波の部分だけがゴミ箱にすら入っていない。
    • 現実の数田はサディストな井波へのプレゼントのために殺人を犯していた。それは溢れる愛情を井波へ危害を加えずに他人で発散するためでもあった?ネット配信というリスクの高い行為に走ったのは、話題になった殺人犯を逮捕することで蔵の拡大の足がかりにしたい局長の誘導?
  • 最終話で数田の井戸に侵入した井波は数田の残骸の前でジョン・ウォーカー(局長によって具現化された殺意)に殺されてしまう。

墓掘りの主犯?(井波七星) 円環の世界(CIRCLED)

  • ジョン・ウォーカー介入。
  • カエルは井波に殺されたと誤解されかねない状況で自殺。井波はカエルの意図がよくわからない。
    • 現実の井波が殺意を向けたのは数田を殺害した本堂町でなく、本堂町にキスしてしまった数田。カエルは数田、さらに墓掘りの被害者たちでもあるのかもしれない。数田は自分の殺人や自分が死んだことは井波のせいでなく自分のせいだと伝えたかった?あるいは数田がそういう振る舞いをしていたと井波は受け取った?
  • 酒井戸は、カエル(というより中の人である飛鳥井木記?)は中学生時代の井波や数田に会わせるために自分をここに導いたと考える。
  • 現実の井波の中学生時代に母親が電車の踏切に飛び込んで死亡した。井波は母親を轢き殺した電車に乗り合わせた。
    • 井戸では円環の電車が永遠に母親を轢き続けている。母親が飛び込んだ踏切には墓掘りの被害者たちが並んでいる。電車内には多数の朽ちた死体。
  • 中学生の井波は人が死ぬところを見るのが嫌いだった。
    • 母の死によって歪んでサディストになる。気に入った相手を傷つけたい節がある?
  • ジョン・ウォーカーは電車の外から中をうかがっている。
    • 局長が先に目をつけたのは富久田の被害者である数田のはず。だが恋愛感情と殺人衝動が逆になった数田を殺人に誘導しても井波を殺害するだけで終わってしまいかねない。殺人によるプレゼントという方向性を固定するために井波のサディスト性を引き出した?
  • 井波は数田と中学生の頃のままの両片思いを維持しようとしていた。それは母親の死と向き合わずに居続けるためでもあった?


対マン 井戸の詳細不明

  • ジョン・ウォーカー介入。


鳴瓢秋人 雷の世界(THUNDERBOLTED)

  • ジョン・ウォーカー介入せず。
  • カエルは落雷によって死亡。
    • 現実の鳴瓢は娘を殺害し妻を自殺に追い込んだ対マンを出会い頭に銃殺した。
  • 生存のヒントを出すために名探偵とカエルを手錠で繋いだ後、鳴瓢も落雷によって死亡。
  • 円周率の順に数字が雷撃される意味は正確には不明。スタッフの推測によれば割り切れない鳴瓢の心情かもしれないという。


追い込み(鳴瓢秋人) 砂の世界(DESERTIFIED)

  • ジョン・ウォーカー介入。
  • カエルは砂漠で脱水症状を起こし死亡。
    • 鳴瓢は井戸に潜って得た情報によって殺人犯を自殺に追い込む。局長が自分の作り上げた殺人犯を処分するために用意した連続自殺教唆犯。
  • カエルと探偵の手足は紐で結ばれていたが酒井戸が起きる前に穴井戸がほどいてしまう。穴井戸は富久田としての記憶がなくならない体質で、事前に局長から見せられた夢の誘導に乗っていた。
  • 人相がわからない状態で殺害された鳴瓢の死体がある。その死体はカエルの元から井戸の中のコックピットに名探偵を導くために局長が利用したもの。名探偵は鷹に監視されている。鷹=局長?
  • 流砂があり、地獄の一般論(抜け出そうともがくと深みにハマる。完全に飲み込まれるまでは時間がかかるからゆっくりと這い出せばいい)を応用すると抜け出せる。
  • 砂の影がジョン・ウォーカーの姿になる。


飛鳥井木記(表示上) 井戸の中の井戸

  • 通常の井戸とは違い殺意の世界ではない。飛鳥井の無意識から形成された世界?現実世界そっくりなのは飛鳥井が多数の人間と無意識でつながっているため?


ジョン・ウォーカー(早瀬浦宅彦) 仮面の世界?

  • カエルを殺したのは早瀬浦局長。
  • 無数の仮面があり、その仮面を被ると持ち主の井戸へ飛べる。局長は飛鳥井の無意識に何度も潜ることで自分と飛鳥井の無意識をほぼ共有した。
  • ミヅハノメによる捜査を広い範囲で行えるようにすることが自分なりの大義として意識していた犯行理由。無意識の世界である井戸の中で自覚した犯行理由は井戸の中で永遠に生き続けること。