メモ帳用ブログ

色々な雑記。

モテモテダメ人間

庵野監督は若い頃からとんでもない変人だと有名だった反面オンナを切らしたことがないそうだ。そのせいか加持リョウジみたいな格好付けで人と向き合うのを避けているのが透けて見えるダメ男でも、絶妙に魅力的に見せられている。ゲンドウみたいなあからさまなダメ男もダメ男好きにはたまらないんだろうなっていうのが伝わる描写だ。碇ユイは実はぶっ飛んだ性格だったしお似合いの夫婦。その煽りを食らったシンジはどう考えてもかわいそうなんだけど、かわいそうな存在に甘んじているだけではガキだっていうのが作品のテーマでもある。エヴァのメイン男キャラたちが臆病でずるくて魅力的なのは庵野監督の持ち味だろう。加持・ゲンドウ・シンジの3人とも貞本版の漫画だともっとストレートな性格。
女キャラだと自分が一番好きなのは旧作の綾波レイ。本当に一番好きなのはレイの顔をした巨大化リリスだけどあれは女キャラのカウントに入らない気がする。ただシンジはどちらかというとアスカとうまくいってほしいかな。別にレイ結ばれても、母親本人ではないし、今更そんな細かいことを気にしてる場合じゃないし、問題はないと思うから、あくまで個人的な好み。でもあの3人はみんながお互いから独立してそれぞれの道を進んだほうがマシな気もするしよくわからない。
人間関係だとミサトとリツコのグチをぶつけ合いながらもずっと友達みたいな部分は好きだな。2人とも男との関係はグチャグチャだけど。
エヴァの登場人物全員ダメダメで一周回って全員チャーミングな感じはハマると癖になる。ウテナのキャラ描写もそんな感じだったな。そういうのが流行った時代だったのかも。