メモ帳用ブログ

色々な雑記。

好みの話

社会派的なものに対する好みの話。学校で公害のレポートを書くために読んだ本の中だと、『苦海浄土』より『下下戦記』『夜の食国』が好き。そもそも『苦海浄土』はあくまで小説として書いたのに社会派ノンフィクションとして受け取られて作者が困惑したという背景があったりする(ノンフィクションの賞も辞退している)。
『下下戦記』『夜の食国』は作者が現地の取材を元に書いた本。雑誌連載中に内容が現地でバレて大問題になったそうなので、まあそういう本だ。脚色が作中で明言されてるし神話解釈が独自すぎるので眉につばをつけて読む必要はあるけど『夜の食国』が特に好きだ。ただ筆者の他の本によれば『夜の食国』は全然売れなかったそうで。