メモ帳用ブログ

色々な雑記。

メジャー志向

第年秒先生は作品しか知らなかった頃(5秒童話とマグメルの途中まで)は自分のために作品を描くアーティストタイプの作者だと思っていたけど、検索したら週刊少年ジャンプ志望でメジャー方向に進みたい作者だとわかった。自分の感性を信じた作品を描きたいけど同時にネットで自作の感想やコメントを見るのを楽しんでいると公言しているという、プロ作家タイプの漫画家だ。
一昔前の中国少年漫画界は本当に市場規模が狭かったそうだ。一握りの儲けている作家はいるけどほとんどの作家は大して稼げず、自分の趣味に対する熱量やファン・同好の士との交流を支えにして創作活動をしていた。中国の紙媒体での少年漫画市場は週刊少年ジャンプが何度も進出を試みては撤退を繰り返してきたように長年実りが少なかった。現在紙媒体で週刊少年ジャンプの漫画を掲載する雑誌は中国大陸に存在しない。ただしウェブ漫画の発展で漫画市場自体は大幅に発展している。週刊少年ジャンプの漫画もウェブで配信されるようになった。中国漫画だと紙でもウェブでもファンと作者の距離のない交流が好まれていて、日本の少年漫画とは文化が全く違う。
最近第年秒先生はもっと日月同錯の感想がほしいことや稼げる漫画を描けなくて困っていることを何度も微博に投稿しているので、色々悩んでいるんだろう。第年秒先生は長安督武司と拾又之国(マグメル)の2作を明確にヒットさせてる時点で間違いなく才能のある作家だけど、その2作とも色々あった。才能のある作家でも新作が当たるかはいつだって博打だ。