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色々な雑記。

漫画家のハッピー

『Happy!』は浦沢直樹先生の作品の中では知名度が低めの漫画。元々は『YAWARA!』の次回作としてミステリー漫画を構想していたところ、編集部からはまた女子スポーツ漫画をと頼まれて描くことになったんだそうだ。ただし『浦沢直樹 描いて描いて描きまくる』によれば反響や売上が思ったほど伸びず(もちろん漫画業界全体からすれば上位)、編集部からはあまり歓迎されない作品になってしまったという。それでも浦沢先生は納得いくまで全23巻を描ききったことは自分にとってプラスになったとも語っている。浦沢先生は『Happy!』の後半から同時連載した『MONSTER』をヒットさせたし、次の『20世紀少年』シリーズは漫画も映画もヒットした。その後もヒット作をいくつも出している。

逆に入魂の作品がすぐに打ち切られて踏ん切りがつき、別の作風でヒットし、結果的にそれが良かったと語る漫画家も多い。何が漫画家人生にとっての幸福となるのかは結果論でしか語れないところがある。