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色々な雑記。

構成=描写?

極論になるけど何か起きたかと話の面白さは関係がない。同じ歴史的な事実を扱った作品でも傑作も駄作もいくらでもある。フィクションでも漫画の『デビルマン』と映画の『デビルマン』が同じ面白さのわけがない。
出来事をどう見せるかという構成・プロットはかなり関係する。情報の出し方だと、地の文で直接的設定を語れる小説よりも、エピソードで語る必要がある映像作品の方が制限が多い。ただし小説でも漫画でも映像作品でも、エンタメの構成で一番重要なのはスムーズかつ徐々に振り幅の大きくなるテンションの上げ下げをコントロールすること。テンションをコントロールするのは個々のシーンや登場人物の描写。描写を薄くする部分と濃くする部分のバランス感覚は長編になるほど必要になる。極端な話、短編だと描写だけでも作品として成立する。俳句などは描写しか存在しない文芸作品。ただ描写も研ぎ澄まされた要素の構成から成り立っている。