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色々な雑記。

お約束的に?

儒教的には白大の妹の子孫が白家を継ぐのは本来望ましくはないけど、一応家として存続したことになるらしい。西暦525年だから庶民がどの程度厳密にやっていたのかもよくわからないし。ただ妹の存在が設定でしか語られず、完全に家を存続させるためのつなぎ扱いなのはある意味儒教的なのかも。ちょっと不名誉だから妹の子供が継いだことが正確に伝承されていないと言えなくもないのか。西暦1906年だと、子供が娘の白小小しかいないからこの時点で家系存続の重大な危機。でも現代の中国エンタメだと、歴史ものでも子供が娘しかいない場合の家系存続の大変さはスルーするべき部分な気がする。どこが深刻に捉えていいお約束でどこがスルーすべきお約束なのかは文脈が身についていないとよくわからない。話の起伏も説明説明グログロおセンチで、細かい部分が気にならない勢いのあるタイプでもないし。グロのインパクトはあるけど、本来主人公の失敗として胸を痛めるべきはずの村人虐殺シーンが数少ないお楽しみポイントにしかなってないのは話の流れとしてどうなんだ。
というか隣村の白大の妹たちが黒山村の生き残りから報復で殺されなかった意味がよくわからないけどスルーするしかない。子孫が黒山村に戻ってきた意味もわからないけどスルーするしかない。黒山村の住人の構成が1500年ほぼ変わっていないらしい点もスルーするしかない。徐州って(徐州の黒山村も実際にある地名だけど清末に村人全滅とかしてないから地名だけ借りた別の場所と見るべきか)田舎とはいえ1500年もほぼ不変なほど山の中ではなさそうだけど。白家はどうやって存続してきたんだろう?中国だと同姓の親戚の結婚はタブーだし、白小小の母親はどこから嫁いできたのか。普通に考えれば村で1500年も存続した一族って村全体と濃い親戚になってるよな。まあ最終的には全部運命論でどうにかなる。
露骨な運命論ってメタ作品か勢いが全てな作品でもないとワクワク感が削がれるな。WJ版封神演義だってボトムズだって、主人公の正体判明が終盤(というかボトムズはうまく無理矢理纏めた感じ)じゃなくて、はじめからそれありきだったら全然ワクワクできなかっただろう。