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因果の範囲

親の因果が子に報いってのは、因果という仏教的な言葉を使ってはいるものの、仏教的な思想とは対局にある言葉だ。
仏教の因果応報は、今生で狡く勝ち逃げしたように見える人間でも来世ではその報いを受けている、実は長い目で見ると1つの魂の中で善悪の報いのバランスが取れているという思想だ。あくまで1つの魂についての因果応報だし、やられたらやり返していいという意味でもない。
親の因果が子に報いは中国の儒教道教的な祖先崇拝の価値観を表す言葉だ。先祖の罪は子孫に受け継がれる。道教の承負(前のものを承けて後のものが負う)では、罪の蓄積が限界に達した時、社会に悪政や戦乱が生まれ、自然でも天変や凶作が起こる。