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色々な雑記。

お葬式

日本の仏教は中国経由の仏教だからかなり道教要素や儒教要素が混入している。でも宗教ってごく一部の原理主義を除いてそれぞれの土地に合わせて変化していくものだから、基本的にはどの宗派が正しいとかはないと思う。
仏教的には人間の遺体はただの抜け殻。でも東アジア的な仏教だと葬式が終わって魂が完全に離れた肉体もそれなりに丁重に扱う。墓も作る。同じ仏教でもタイだと庶民は墓石のある墓を作らないのか普通だそうだ。遺骨は寺に納骨してもらったり、大部分を散骨して一部は自宅で保管したり、壺に入れて森や田んぼに埋めたりする。チベット仏教だと遺体は鳥葬にする場合もある。鳥に肉体を食べさせることで天に上るというよりは、魂のない抜け殻をせめて最後の布施に使おうという意識の方が強いらしい。ただし本によって書いてあることが異なるから地域や人によって違うのかもしれない。
いい年したオタクなので若い頃に少し流行ったチベット冒険やチベット仏教の本を多少読んだことがある。だから鳥葬は正直いってかなり憧れる。でもいい年だから葬式は死んだ人間より残された人間が気持ちの整理をつけるためのものだともわかっているし、現実的にあまり金をかけるのもなんだし、自分の葬式はまあ普通でいいかな。できれば多めに海とかに散骨してもらえたら嬉しいかも。
基本的に少数民族に憧れる方向のオタクだから、国家としての大国にはいい感情はないかな。特に大○帝国みたいなの。日本人の自分としては東夷の端くれには東夷の端くれなりの良さがあると思うのに。大国の国民や文化は面白いし好きだ。