メモ帳用ブログ

色々な雑記。

漫画業界は日本でも古くは手塚治虫先生のW3事件とか、ゴタゴタが無数にあるところだ。

W3事件とは「手塚治虫が漫画『W3』の掲載誌を『週刊少年マガジン』から『週刊少年サンデー』に切り替えた出来事のこと」。アニメ『宇宙少年ソラン』には『W3』の前身である『ナンバー7』のリーク情報を基に作られた疑惑があった。その『宇宙少年ソラン』コミカライズが『週刊少年マガジン』で連載されると決まったことが事件の引き金になったとされる。
自分は数十年に『宇宙少年ソラン』をケーブルテレビの再放送で見たことがあるけど、当時はそんな曰く付きのアニメだとは知らなかった。
W3事件後、手塚先生と講談社は長年疎遠になるものの、その間も手塚先生は他誌で優れた作品を何作も発表している。さらに後には手塚先生の新連載が講談社の『週刊少年マガジン』で発表できるほどに両者の関係も回復した。漫画業界はゴタゴタの多いところだけど、現在結果を出せる作家なら現在の結果だけで勝負できる伝統がある点は美徳といえると思う。逆にいうと商業的な成功にしろ評価の高さにしろ何らかの結果を出せない人間は生き残れないが、その厳しさも美徳だ。