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[第7話]屍者の13月 - 第年秒 | 少年ジャンプ+ 9/28

三眼は黒山村の村長と高皓光の口論を盗み聞きした後の第5話で、「やれやれ… 天は人だけじゃなく屍者の運命まで弄ぶもんだとはね…」(「唉唉! 天意不止弄人,连涅槃尸都不放过。」「やれやれ! 天意は人を弄ぶのを止めない、屍者さえも見逃さない。」)と発言した。これは日本語版では省略された第7話のセリフである「但想不到,天意弄人。(しかし思いがけず、天意は人を弄ぶ。)」と繋がっている。

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《日月同错》第七回 千年债偿 上-在线漫画-腾讯动漫官方网站 8/13

このセリフは、黒山村の隣村には白大の妹の子孫が白家を継いで住んでいるはずだから捕食を避けていたのに、黒山村に移住した白家の人間を思いがけずに食べることになってしまった、という事故を天に弄ばれたと表現している。三眼は村長と高皓光の口論を盗み聞きするまでは自分が食べた人間の中に白家の人間が含まれていて、ついさっき食べようとした女性も白家の人間だったとは知らなかった。
借元真目には千里眼の力が備わっている。

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《日月同错》第十回 千年世界 下-在线漫画-腾讯动漫官方网站 10~11/15

だから三眼は自分の生贄たちが無理矢理連れてこられた相手であることは知っていた。別に三眼には食らった相手の記憶を受け継ぐ能力があるわけではないし、そういう理由で生贄たちが連れてこられた経緯を知ったわけでもない。口論を立ち聞きしたことがきっかけになって食らった人間の記憶が蘇ったわけでもない。三眼にとって生贄が無理矢理連れてこられたこと自体はどうでも良かったし、むしろ望むところだから放っておいた。しかし恩人の子孫である白家の人間を食らうことになってしまったのは問題だった。借りは必ず返すというモットーに反することになる。だから三眼は義理を果たすために真実を暴露して自害し、白小小に力を授けたが、それで白小小の未来がどうなるかは全く考えなかった。大切な相手を守るためにあえて現実から遠ざけようとした白小小の両親や、阿毛をはじめとする村の子供たちの両親、阿毛に山の向こうへ行こうと思ったと言った白小小とは正反対の行動だ。


日「そんな時 オレの存在に気づいた近隣の村の連中が 自分たちの家族が巻きこれないよう先手を打ってきた」
「定期的に生贄を出すから自分たちは助けてくれ…ってな 怠け者のオレには願ってもない申し出だ 断る理由がない」
「生贄にされた連中は村で孤立してたり 土地や資産を奪いたいヤツだったり… 要は始末したい邪魔者を差し出してきたわけだ」
「お前の両親もその中の一人だった もし知っていたら 喰らったりしなかった」


中「周围几个村子的人有老一辈看出了有涅槃尸在杀人。他们为了祸害不引到自己家族。」
「特意呼唤了咱,说可以定时献出些祭品来交换他们的安全。对于本身也懒散的咱,这确实是不想拒绝的好事。」
「之后他们便把村子里被孤立的人,对自己不利的人,想夺取其土地家产之人送了过来。」
「直到咱恩公的后人, 他们…本不该死的,」


直訳「周りのいくつかの村の人間には人を殺してる法屍者がいるのに気付いた年寄りがいた。彼らは自分の家族が災いに巻き込まれないようにした。」
「わざわざオレに呼びかけて、彼らの安全と引き代えに定期的な生贄を差し出せると言ってきた。怠け者の俺としても、それは確かに断りたくない良いことだった。」
「それから彼らはすぐに村で孤立している人間や、自分に不利益な人間や、土地や財産を奪いたい人間を送ってきた。」
「オレの恩人の子孫に至るまで、 彼らは…本来死ぬべきではなかった、」


白小小は自分の家は村に借りのある特別な家だから、自分たちが特別に生贄にされてるのは当然だと無理矢理思い込んで納得しようとしていた。確かに黒山村で生贄にされたのは白家の人間だけだったようだ。しかし三眼は生贄を捧げてきた村は複数あり、いずれも取るに足らない理由で生贄の役割を押し付けていた、白家が生贄にされた経緯は不当なものだと白小小に教えた。これは村人が白家に生贄の役割を押し付けたことを第6話で高皓光が非難したセリフの内容と一致している。
「お前たちなんて自分の弱さを認めたくないただの卑怯者だ!」
「你们不过是… 为自己软弱和下作找借口罢了!」
(直訳)「お前たちは… 自分の弱さと下品さの口実を探しているだけだ!」


自分たちの家族だけを守るために他人に不条理を押し付ける口実を探してしまうというのは悪の行いだ。それまで仲良くしていた相手でも、いざ非常事態ともなれば蹴落としたり見殺しにしてしまったりするというのは悲しいことにありふれている。それに加えて黒山村では天や運命に人(屍者含む)が弄ばれたせいで滅多にない大規模な悲劇が引き起こされてしまった。