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日月同错は中国のウェブ漫画だ。公式配信サイトの腾讯动漫(テンセント動漫)で現在第51話(上)まで全話無料で公開中。日月同错の中文版を確認したかったら誰でもすぐにアクセスできる。
《日月同错》第五回 千年一会 上-在线漫画-腾讯动漫官方网站 11~12/14
白小小は阿毛たち村の子どもから「小小」と呼ばれ、「姐姐」をつけるように促していた。
《日月同错》第九回 千年绝恨 下-在线漫画-腾讯动漫官方网站 10~11/19
白小小は自分の両親を見殺しにした村の大人たちを皆殺しにしてしまった。阿毛の父ちゃんと母ちゃんも殺してしまった。阿毛の左手前に横たわっているのが母親で、おそらくそのすぐ左横に倒れている男性が父親だろう。両親を惨殺され激怒した阿毛は白小小を「白小小」と呼ぶ。「小小」から「白小小」への呼び方の変化は、中国語のニュアンスでは相手への馴れ馴れしさを排除した(相手に怒っているときや単に真面目な話がしたいときなど。日本なら親しげに花ちゃんと呼んでいたのを花子と呼び捨てにする感じ。普段からそういう呼び方をするなら普通に親しみのある呼び方)ことを意味する*1。
自分と村の子どもたちの関係がどうしようもなく壊れてしまったことを悟った白小小は、阿毛に何度も「小小姐姐」と呼ぶように促していたつい最近の仲の良かった頃を思い出してしまう。
日本語版だと、第5話で再会した小小に対して阿毛が「小小お姉ちゃん」と呼び、小小からたしなめられて「小小お姉さま」と呼び直している。だが第9話の回想中の「小小お姉ちゃん」と次から呼ぶよというセリフはそのままになっている。だから白小小が阿毛たちに自分を何と呼ばせたかったのかわからなくなっている。
阿毛は瀕死の母親(髪型がお団子なので間違いなく母ちゃんの方)に泣いてすがっていた。母親は自分が死にかけながらも阿毛に逃げるように言った。中段のコマで母親の左側に倒れている男性がおそらく阿毛の父親。
阿毛の母親が絶命する。村には白小小に家族を惨殺された子どもたちが大勢遺された。
ちなみに村人が虐殺されるシーンの文字による演出も日本語版と中文版で異なる。日本語版では虐殺された村人のほうが責められていると誤解されかねない印象だが、中文版では高皓光が何もしなかったことが責められているとわかりやすい。一番悪いのは逃げたことで、村人を積極的に見捨てて白小小に協力するならするで姜明子は評価したと思う。