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「一望无尽的城」の「城」が街でも城壁でもなく城と訳されているのはうっかりミスだろうけど、その手のミスがボロボロ素通りされてるあたりチェック体制がまともじゃないんだろう。マグメルの頃から誤訳は多いけど、翻訳者数人の問題というよりも、チェック体制や解釈が難しい部分の連携がうまくいっていなかったりするところに問題がありそうだ。
黒山村に城壁はない。見張りもいない。白小小の父親は山の上から山の向こうを見たことがあったようだし出入りは自由だった(三眼に支配されてからも畑仕事に出くるらいは問題なかっただろう)。なのになぜか千年間村の成員がほぼ変わっていなかったり、隣村で白姓を存続させた白大の妹の子孫がなぜか移住してきたりと違和感だらけ。この違和感はストーリー上で謎が明かされる種類のものじゃなくてストーリー的なご都合の類。三眼と村長のセリフでしか説明されていないけど、三眼に生贄を捧げている村が複数あったり、付近に出没した馬賊が三眼に食われていたりと村と世界が断絶しているわけではない。でもそういう風に見えない。
城市(街)は城壁で保護されている。