メモ帳用ブログ

色々な雑記。

白小小は村に戻る時に堂々と村に入って堂々と村長と話そうとしているあたり、村人から肉体的な危害を加えられたのはあれが初めてだろうと思っている。父親が暴力で生贄にされ、母親も言葉で生贄を押し付けられて絶望した白小小は、強く言うまでもなく生贄になった。白小小が生贄の役割を放棄して逃げてきたってのは村長の勘違いだけど、もし勘違いじゃなくれば村が三眼に皆殺しにされたのは明白だ。この時に子どもたちの目の前で白小小を殴ってしまったけど、それまでは子どもたちに村で異常が起きていることは全く悟られていなかったんだから、村人全員が子どもたちの前では特に気をつけていつも通りの生活を装っていたのかなと。白小小の両親も白小小には村で何も起きていない風を装って生活し、白小小に嘘をついて生贄になっていった。でも白小小は何もわからない子どもではないからこれはこれで精神が削られる。子どもたちのためとはいえ、両親が生贄の役割を強いられた悲しみを誰にも相談できないままに、普段どおりの生活を送らなきゃいけないのは辛いだろう。その溜め込んでいた不満を爆発させる最悪の方法を三眼に教えられ、白小小は大量殺人者になってしまった。村の近くでランダムに人間を食い出したのも、千里眼の力で周辺を監視していたのも、近くの村々から差し出された生贄を食っていたのも三眼なんだけど。
方向性としては、なんとなく西尾維新先生の猫物語(黒)羽川翼が抱えていたようなストレスと似ているような感じかなと。