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色々な雑記。

現実的に考えて黒山村に取り残された子どもたちのことを心配していたけど、あの世界で大ワープがバンバン使えるのなら全くの取り越し苦労で済むんだよね。
徐州府周辺は平地のはずだけど黒山村はとにかく山村らしい。近くの村と合わせて3村が1年以上屍者に支配されても誰も助けに来ない。税も滞納しているだろうに国からも放置されている。それは1906年が清末で王朝が腐りきっているせいだ。三眼は馬賊を食ったと言っているので、村長の言うとおり馬賊も跋扈している。高皓光も子どもたちは教会や宣教師に任せると言ったが、役所や役人が保護してくれるとは言わなかった。
「你的想法我们明白,不用担心,我们之后会找人来照顾那些小孩,江苏这里有很多天主教堂,他们可以收留那些孩子。我们师傅跟几个高位的传教士有些交情,他们会过去帮忙的。而且我们还给传教士留下了银票。」
(君が考えていることはわかるよ。心配しないで。俺たちが後であの子たちの世話をする人を探そう。ここ江蘇省にはたくさんの教会があって、彼らは子どもたちを引き取れる。俺たちの師匠は何人かの位の高い宣教師と親しくしている。彼らが手伝いに行くはずだ。それに俺たちは宣教師に銀票を残した。)
下の画像で左上のコマに描いてある石の乗った紙切れが銀票だ。

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《日月同错》第十回 千年世界 上-在线漫画-腾讯动漫官方网站 5/10

高皓光は白小小を街の近くに埋葬した後、街に背を向けて徒歩で帰路についた。護符は黒山村で4枚一遍に使い切っている(4枚の護符から4つの光る銭が飛び出て1つに融合している。第3話で描写されたように、複数の銭を融合させると大銭になる)。
すぐに思い直して街に戻り、宣教師に子どもたちの救出を頼んだとしても、あの街から黒山村までは遠い。あの街が上海だとしても南京だとしても数百km離れている。突然見知らぬ人間が教会を訪ねて数百km離れた村の子どもたちの救出と保護を依頼したとして、万一教会が即座に受け入れて馬車の救出隊を結成してくれたとしても、やはり数日かかる。死体に囲まれたまま放置された子どもたちの命に関わるし、命に別状はなくても精神的な苦痛は計り知れない。
でもあの世界でワープがバンバン使えるなら心配する必要は全くない。白大もワープが使えていたらなんの問題も生まれなかった。ワープはすべてを救う。
というか皮肉抜きでも、本当にあの世界では大きな街にいる法師がワープ業務を請け負っている可能性がなくはない。でもそうだったらそういう設定を提示してほしいし、設定に合わせた世界観の魅力を描写してほしい。むしろ冒険のワクワク感がゼロになりかねない設定ではあるけど、いまでも姜明子の都合のいい場所にベルトコンベアされてるだけだから大差ないかも。