三川では呉家の人間も黒血で法力を吸いつくされて干からびた死体にされてしまった。「法尸黑血化人之术」を使われたという。短時間で吸いつくされたようだし、死体は一応残っているので屍疫(屍瘟)とは違う術だ。それに対し屍疫は凡人の身体を蚕食して法力に変換してから吸収する。
第4話で姜明子は屍疫について説明した。
□井戸の絵
「他们常常会把尸血滴在凡人常用的水源处。令凡人应用。」
(彼らはしばしば屍血を凡人(仙人でない普通の人間の意)がいつも使う水源に垂らす。凡人に使わせる。)
□井戸のある村の絵
「身体本也强健的凡人,倒不会有甚影响但若不是的话。慢慢地…」
(身体が元々強健な凡人なら、あまり影響は出ないがもしそうでなければ。ゆっくりと…)
□右腕が消失した成人男性の絵
「身体便会一部分一部分的消失掉,被蚕食掉。」
(身体が一部分一部分と消失し、蚕食される。)
□全身が縮んで干からびた人間の絵
「直到最后会消失无踪,而被蚕食的生者…」
(最後には跡形もなく消失し、更に蚕食された生者は…)
□いくつものエネルギー球を吸収している法屍者の絵
「会化为法力,融入附近那黑血主人体内,助其修行变强。」
(法力と化して、近くの黒血の主人の体内に溶け込み、強くなる修行を助ける。)

 

この文章からすると、生者は蚕食され尽くして跡形もなくなってから法力と化して術者の体内に溶け込むと解釈するのが自然に思える。なお白大の一家だけ無事だったのはたまたま村外れに住んでいて別の井戸を使っていたためだと明言されている。この時点だとまだ三眼は白大のことを認識していないので特別の考慮などはしていない。
ただしこの文章を違う意味に解釈する余地もなくはない。消失する身体が少しずつ法力に変換されてその都度術者に吸収されるとも読める。「蚕食された生者が法力と化す」ではなく「蚕食された部位が法力と化す」と書かれていたら確実にこちらの意味になった。
どちらにせよ普通に考えれば三眼は黒山村の人間を大量死させるつもりで屍疫を使ったことになる。