メモ帳用ブログ

色々な雑記。

著作権法でいう引用の範囲に収まるように、今まで細かく区切っていたけど、流れを説明したい時はどうしても長くせざるを得ないな。
もし警告を受けたらすぐに削除します。


(中)

白大把那枚丹给了咱。
咱才真正有了痊愈的希望。
也有了一分清醒的意识。
咱问了他救咱的理由,他说想让咱继续之前所做的一切,这可以成为他的复仇。
咱从他口中知晓了发生的一切,本来对咱来说并非鲜见的人间恶事,只不过,
白大对咱有续命之恩,不能以寻常凡人看待,他的仇,
咱接下了,
在咱答应的那一刻,他疯狂燃烧的生命之火,也熄灭了。
但死灰亦会复燃,星火也会燎原。
咱就让恩公白大,亲自用手完成复仇吧。
祭他在天之灵。
用神通加速吸收了那些真正有罪之人,即便过快的吸收反而对咱本身有害,但这次并非安逸修行,是有债必还。

(直訳)
「白大はオレにその丹薬をくれた。
オレはやっと本当に全快する希望を持った。
意識も少しはっきりした。
彼にオレを助けた理由を聞いたら、オレが以前にやっていたことのすべてを続けてほしい、それが復讐になると言った。
オレは彼の口から起きたことのすべてを知った。本来オレにとっては珍しくもない人の世の悪事だ。だが、
白大にはオレの命を繋いだ恩があり、ただの凡人としての対応はできない。彼の恨みは、
オレが引き継いだ。
オレが約束した途端、彼の狂ったように燃える命の火も、消えた。
だが死灰も再び燃え、火種も草原を焼き尽くす。
オレは恩人の白大に、自身の手で復讐を果たさせよう。
天にいる彼の魂を祭る。
神通で真の罪人たちの吸収を加速した。たとえ速すぎる吸収がかえってオレ自身の害になっても、これは気楽な修行じゃなくて借りを返すためだからな。」

  • 白大は三眼に「以前にやっていたことのすべてを続けてほしい」、つまり屍疫を再開してほしいと頼んだだけだった。しかし三眼は勝手に白大の死体を傀儡にし(黒目が他の死体を使った傀儡と同じく点の集合体に変化している。生者が傀儡にされても黒目はそのまま)、村に行かせて村人を急速に吸収した。傀儡にされた白大の死体の足元には、いくつも血溜まりができている。三眼からすればサービスのつもりだったようだが趣味が悪い。さらにこの様子を目撃した生き残りが白大は化物だと思ったらしく、白大が化物だったことを匂わせるような伝承さえ語り継がれた。ただし村人が屍者のことをろくに知らないせいなのか、全体的にぼやけた伝承になっている。

f:id:magmellblue:20210317224231j:plain
f:id:magmellblue:20210317224236j:plain

  • 急速に吸収することは実は三眼からしても利があった可能性がある。第4話で姜明子が白大に屍疫の説明をする時に、人間を吸収した黒血が付近の主人に溶け込むと言った後、「当然,找到此种涅槃尸藏匿地点也变简单了,有尸瘟之地附近一定有可以让本仙君玩乐的法户了。」(もちろん、こうした屍者が隠れる地点を見つけるのも容易になる。屍疫の地の付近には必ず私を楽しませてくれる法屍者がいる。)と続けた。三眼は姜明子に存在を知られているので、術を長期間使って居場所が特定されるリスクが高まるのを避けたのかもしれない。

之后,白大的尸体咱有好生安葬。
而白大他们家,
只有他妹妹那系还有后代延续着,听说因为不想香火断绝,所以让自己的后代依然姓白。
只是想不到后来这一系还是住回了黑山村。
以上,
便是这些恩怨的前因了。

(直訳)
「この後、白大の死体はオレが埋葬した。
そして白大たちの家は、
子孫が存続するのは彼の妹の家系だけになり、聞くところによると祖先の供養を絶やさぬために、自分の子孫に変わらず白の姓を名乗らせたそうだ。
だがその後その一族が黒山村に戻って住んだなんて思いもよらなかった。
以上が、
まさにこれらの恩讐の原因だ。」

  • これを聞いた村人は信じられずにうろたえ、黄二果は引きつつ真偽を疑い、高皓光はまともに受け取って怒った。

而你爹娘死于咱手,便是后果了,
咱本身虽然会时不时抓取村民或者马贼来用。
但会刻意避开还存有白大后人的那个村子。
但想不到,天意弄人。

(直訳)
「そしてお前の両親がオレの手で死んだことが、まさに結果だ。
オレはしばしば村人や馬賊を捕まえて食らっていた。
だが白大の子孫がいるその村は苦心して避けていた。
しかし思いもよらず、天は人を弄ぶ。」

  • 「便是(中略)前因了」と「便是后果了」が対応している。
  • この馬賊満州馬賊でなく騎馬盗賊団一般のこと。
  • 三眼は千年以上のほとんどを休眠して過ごした。数百年ごとに一度起きた時も苗木と接触するだけだった。しかし1、2年前に傷が治った。その頃から近隣の人間を食い始めたらしい。回想で三眼に生贄の提供を持ちかけていた人間は辮髪など清代の格好をしている。白小小の父親もそれまでは普通に山の外に出られて、海や街などを見たことがあった。


(中)

周围几个村子的人有老一辈看出了有涅槃尸在杀人。他们为了祸害不引到自己家族。
特意呼唤了咱,说可以定时献出些祭品来交换他们的安全。对于本身也懒散的咱,这确实是不想拒绝的好事。
之后他们便把村子里被孤立的人,对自己不利的人,想夺取其土地家产之人送了过来。
直到咱恩公的后人, 他们…本不该死的,

(直訳)
「周りのいくつかの村の人間には殺人をしている法屍者がいるのに気付いた年寄りがいた。彼らは自分の家族が災いに巻き込まれないようにした。
わざわざオレに呼びかけて、彼らの安全と引き代えに定期的な生贄を差し出せると言ってきた。怠け者の俺としても、それは確かに断りたくない良いことだった。
それから彼らはすぐに村で孤立している人間や、自分に不利益な人間や、土地や財産を奪いたい人間を送ってきた。
オレの恩人の子孫まで。 彼らは…本来死ぬべきではなかった。」

  • 中文版の第6話で村長が語ったところによれば、三眼に生贄を捧げている村は3つある。
  • そのいくつかの村の年寄りたちは、生贄にするのに都合のいい人間を連れてきたという。こうした事情を知っているのは千里眼のおかげだろう。しかし聴覚情報は得られないため会話の詳細は把握できなかったようで、黒山村から連れてこられたのが白小小の両親だと気付いていなかった。直前の高皓光と村長の口論でやっと知った。