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色々な雑記。

日月同错は基本的に残酷な運命に抗う話のようだ。でも運命は残酷なばかりでないという点も描いているから話がややこしい。だからこそ主人公・高皓光が灰色とされているんだろうし。
まず第1話では運命や恩返しの肯定的な面が描かれている。高皓光は三真同月令に選ばれた運命も師匠からの恩も無視する「不孝徒」だった。だがその両方を背負って屍者を倒し、師匠たちを救う。この部分に恩を返しただけとか、運命に従っただけとか、屍者は救われないとかの野暮を言うのは正しくない。ただ、黒山村編以降はこれだけでは解決できない問題にもフォーカスが当たる。
ちなみに、高皓光は親から見捨てられたとはいうけど、三真同月令に選ばれた子どもを発見した師匠がスカウトに来たらあっさりOKしてそれっきりになっているというだけなので、陰惨な話はでない。家はやや裕福そうで両親もごく普通(母親は少し変わり者?)の漢人
段星煉と周六晴の過去は高皓光と師匠の出会いとは対照的だ。段星煉は病気のために家族から見捨てられた。自殺しようとしているところを周六晴に助けられる。周六晴は宿命に気付かず、損得とは無関係に段星煉に手を差し伸べた。三真同月令に選ばれていることが発覚するのはその後だ。しかしその後に起きた事件の際に、段星煉は三真法門の仲間のほとんどと離れ離れになった。現在の段星煉は残酷な運命に抗うことを強く望んでいる。