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色々な雑記。

計算ミス修正。

第6話の自己紹介によれば西暦1906年の三眼は「活了或者说不死不活了一千六百年(生きてというか死なず生きずで千六百年)」。南北朝時代(おそらく西暦524年)に黒山村に現われるまでの約200年間に何をしていたのかは不明。法屍者なので生前は求法者。人間だった頃の名は覚えていない。

南北朝時代の黒山村の村人は平凡な人々だった。しかし屍疫の恐怖で暴走し、白大の家族を殺害してしまう。白大は復讐しようとするが返り討ちにされる。瀕死の白大は同じく瀕死の三眼を見つけ、丹薬を与える引き換えに復讐を依頼した。もしこの時に2人が出会わなかったらその後どうなっていたか。

まず白大は復讐が果たせずになんの心残りも晴らせず死んでしまう。三眼は蘇るのが万年単位で先になる。黒山村の村人は事実を隠蔽するだろう。もしかしたらすべてが白大のせいになり、不吉な伝承が作られてしまうかもしれない。だがそれ以外に白家に危害が加えられるようなことはないだろう。白大の妹はやはり子孫に白姓を継がせるはずだ。

三眼の独白のおさらい。

又一次吗? 只是这一次,
没有留手的理由了,
真的是令咱哭笑不得。
只不过为了原则…
咱不会后悔。
这下…
咱不欠你们白家了,
唉!
还是输了,
咱一眼就能从中认出你。
一千年前咱刚可行动时,就种下的你。
每几百年醒来一次对着你发呆,
发着发着长这么大了…
啧啧…
可 惜,
咱还是没…活过你呀。
一千年前咱刚可以行动时,就种下的你。
每几百年醒来一次对着你发呆,
发着发着长这么大了…
啧啧…
可 惜,
咱还是没…活过你呀。

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 (直訳)

もう一度か? だが最後の一度、
手加減する理由はない、
本当に泣くにも泣けず笑うにも笑えない。
ただ原則のためにやるまで…
後悔はしない。
これで…
お前たち白家への借りはなくなった…
ああ!
やはり負けた。
一目でその中からお前を見分けられる。
一千年前俺が動けるようになった時に、すぐ植えたお前。
数百年ごとに一度目覚めてはお前を見つめて、
そのうちにこんなに大きくなった…*1
チェッ…
残 念 だ。
やはりお前より…長生きはできないか。

 
  •  「もう一度」で千年以上前と同じことを繰り返す点を強調している。恩人である白大の家族を食った村人に対して、白大は自分が村人に与えた恩恵を取り消す復讐を望んだ。三眼は復讐の代行と引き換えに蘇った。だが今度は自分が誤って白家の子孫を食ってしまう。白小小に復讐の力を与えるために再び自害し、白大から受けた恩恵を取り消すはめになった。
  • 「一千年前俺が動けるようになった時に、すぐ植えたお前。数百年ごとに一度目覚めてはお前を見つめて、そのうちにこんなに大きくなった…」という話題の流れからして「一千年前俺が動けるようになった時」は、自害後に再生が進んで動けるようになった時だと考えるのが自然だ。一応、屍者として蘇った時と読めなくもない。でももしそう仮定するなら、あり得る状況が限定される。むしろメタ的には一千年前=自害後だと強調するための「生きて、もしくは死なず生きずで千六百年」という発言だろう。
    • 1600年は屍者歴と考えるほうが自然だ。だが屍者になった時に木を植えたと仮定する場合、生前も含んだカウントでなくてはならない。西暦525年から西暦1906年までの約1400年なら四捨五入で一千年と言える。だが流石に1600年は流石に一千年ではないだろう。
    • 死んでから数百年後に屍者になることもあるが、完全に死んでいる期間は千六百年にカウントしないはずだ。
    • 西暦524年に三眼が屍者になったばかりであり、木を植えるのと同時期に屍疫を蔓延させたのなら、生者としては200歳前後で死んでいる。求法者なのであり得る。
    • 1500年なら一千年と言い張れなくもない。死んだのが100歳以上なら、西暦(1906-1600+寿命)年頃に屍者になって木を植え、(200-寿命)年ほど活動してから屍疫を蔓延させた可能性もある。黒山村付近で長期間人を食っていたら気付かれるので、植えてすぐに木から遠く離れて西暦524年頃に戻ってきたばかりということになる。ただ怠け者の三眼がそんな面倒くさい移動をするのにはよほどの理由が必要だろう。
  • 白家は你们(お前たち)で、木は你(お前)。
  • 「やはり負けた」=「やはりお前より…長生きはできないか」。