メモ帳用ブログ

色々な雑記。

第4話の三眼の独白からして、西暦525年に姜明子によって自害に追い込まれた時点では白大のことを普通に殺そうとしていたのは間違いない。

第3話の三眼の独り言からして、1906年に高皓光たちに阻止された時点では白小小を普通に食おうとしていたのは間違いない。

第7話で三眼は「而白大他们家,只有他妹妹那系还有后代延续着,听说因为不想香火断绝,所以让自己的后代依然姓白。(そして白大たちの家は、子孫が存続するのは彼の妹の家系だけになり、聞くところによると祖先の供養を絶やさぬために、自分の子孫に変わらず白の姓を名乗らせたそうだ。だがその後その一族が黒山村に戻って住んだなんて思いもよらなかった。)」と発言した。隣村に嫁いだ白大の妹の家系を確認したことがあるのは間違いない。「听说(伝聞の聞く)」なので聴覚情報を得ているようだ。借元真目をつけて本体とシンクロした傀儡を使用したのか(第6話で傀儡は四肢だけしか操れないと語っているし、多くの傀儡はそうした動きをしている。だが第3話では借元真目をつけた傀儡を使い高皓光たちと会話した。第4話では借元真目のついた傀儡が本体である三眼とシンクロした動きをしている。三眼の神通は広大なので山に行き倒れや浮浪者がいれば傀儡は作り放題)、体が動くようになった時に本体で確認したのかは不明。

「一千年前咱刚可行动时,就种下的你。(一千年前俺が動けるようになった時に、すぐ植えたお前)」という第8話の独白の「一千年前」は自害から回復したあとである可能性が高い。もちろん本体で苗木を植えている。

苗木を植えたことと白大の妹の家系を確認したことには共通点があると言えなくもない。しかし傀儡越しとはいえ白小小の両親を白家の人間だと気付かずに食べ、さらに白小小まで気付かずに食べようとしてしまっている。苗木を白家の比喩と考えるには、第6話の「唯一的娱乐或者说嗜好,只是看着一根小树苗一天天长高长粗,比一比谁能活得更久罢了。(唯一の娯楽というか道楽は、一本の小さな苗木が日に日に高くなり太くなるのを眺めて、どちらが長生きできるのか競ってみることだけだ。)」という発言や第8話の「咱一眼就能从中认出你。(一目でその中からお前を見分けられる。)」という独白と違いが大きすぎるように思う。また第8話ではそれまで白小小を見ていた三眼が視線を動かして木の方を見るコマに「唉!(ああ!)」という独白があり、次のコマで「还是输了,(やはり負けた。)」と独白している。

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《日月同错》第八回 千年神通 上-在线漫画-腾讯动漫官方网站 7/10

 

もし苗木が白家の比喩なら、視線が動くところではなく、視線が白小小から離れずその上で白小小の姿が木と重なって見えるところを描くはずだ。

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最期の独白である「咱还是没…活过你呀。(やはりお前より…長生きはできないか。)」のコマでも、三眼が村の中から村の外れの白抜き処理で強調された苗木へ視線を向けていることが描かれている。白小小は描かれていない。三眼の視線の中で苗木と白小小は重なっていない。ある人物に対する印象が見た人物の背景で表現されるたぐいの心情表現(第1話で高皓光は光だと感じた馬朝師匠の背景で太陽が輝いている)とも違う。