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色々な雑記。

日月同错の場合、“毒抜き”が旨味まで抜いているのはどう考えても日本語版のほうだ。
借元真目に関する三眼の説明。

(中文版)

成为法尸后就像其它同类一样获得了天赋神通。
借元真目
被此目所施放的术法击中之人或者死人,都将成为咱的傀儡,可以控制它们的四肢,可惜只能四肢。所以还是死尸好用。
咱也可以把此目借与傀儡,当然,
只要咱意识健在,就算身体四分五裂。
此神通依然会由咱所控。
对了,再把此目的弱点告诉尔等吧。
为了方便等会你们打败咱。
弱点就是...
说笑说笑,莫当真。
咱可没有弱点,咱可是无敌的。
说笑说笑,千百年前还被一个极强的求法者伤了。
你看这伤口,直到一两年前才算恢复当初。
咳咳,
不过咱跟那名求法者大战了三千回合,他也重伤而回,没占便宜。
咳...
好了,亲切的环节该结束了。
《日月同错》第六回 千年极恶 中-在线漫画-腾讯动漫官方网站 6~8/15

(直訳)
法屍者となってから他の同類と同じように天賦神通を得た。
借元真目
この目から放たれる術に当たった人間や死人は、オレの傀儡になって、そいつらの四肢を操れるようになるが、残念なことに四肢だけだ。だから死体の方が扱いやすい。
傀儡にこの目を貸すこともできる、当然、
オレの意識がある限りは、たとえ体がバラバラでも。
この神通力は依然オレが制御する。
そうだ、この目の弱点もお前らに教えてやろう。
お前らが後でオレを打ち負かす便宜を図るために。
弱点とはまさに…
冗談冗談、真に受けるな。
オレに弱点はない、オレは無敵だ。
冗談冗談、千年以上前には1人の手練の求法者に傷を負わされた。
この傷口は、1、2年前にようやく元まで回復した。
ゲホンゲホン、
だがオレとその求法者は三千回激しく手合わせして、彼も重傷を受け退散し、いい目を見なかった。
ゲホン…
よし、親切コーナーはもう終わりだ。


日本語版だと、意識のある人間を操ると拒絶反応を起こして自動的にその人間の体がバラバラになることになっている。しかし中文版にはそんな記述はない。おそらく「咱也可以把此目借与傀儡,当然,只要咱意识健在,就算身体四分五裂。此神通依然会由咱所控。(傀儡にこの目を貸すこともできる、当然、オレの意識がある限りは、たとえ体がバラバラでも。この神通力は依然オレが制御する。)」の部分を誤読している。これは南北朝時代にバラバラになったままの三眼が白大の死体の傀儡とそれにつけた借元真目を滞りなく制御したことを指している。また、借元真目を貸されても三眼の意識がある限り制御権は三眼のままなので、傀儡が借元真目を制御するためには三眼の意識を喪失させる必要があるという点にも繋がっている。日本語版は誤読のせいで白小小が村人を意識して操作し、殺し合わせたことがぼかされてしまっている。白家・三眼=善、村人=悪と幼稚な単純化を行うことは黒山村編のテーマを真っ向から否定している。
三眼のセリフの後半は三眼が自分の弱点について白小小に注目させようとしている部分だ。中文版の三眼は自分が自害に追い込まれて瀕死になったことを最後まで口に出してはいない。白小小に「はい」と言わせて傀儡にする駆け引きをするための切り札として温存している。日本語版では自分が自害に追い込まれたことを三眼が喋ってしまっているので駆け引きになっていない。