メモ帳用ブログ

色々な雑記。

白小小には運命に流されがちな弱さがあった。でもいくらなんでも、もし今まで散々他の家を犠牲にして生き延びてきたのだとしたら、いざ自分の家の番が回ってきた途端に、うちの家は完全な被害者で他の村人は完全な悪者だから私は村人を皆殺しにすべき、みたいなことを言いながら虐殺を実行するほど卑怯者ではない。その場合に虐殺の動機としてありえる心情は、うちも村人も全員が悪人だから全員が死ぬべきという無理心中的な破滅願望だけだ。

実際の作中で黒山村から三眼に生贄として捧げられたのは白家の人間だけで、三眼と村人の間に生贄契約が結ばれたのは清末が初めてだと考えるしかない。