メモ帳用ブログ

色々な雑記。

人間の道理と自然の摂理のどちらが美しいかと問われれば断然自然の摂理派。人間の人道主義よりもミーアキャットの子殺しのほうが美しい。でも美しくもない人道主義のおかげで美しくもない自分がいい生活できているから、その分だけ人間の道理を重視しなければいけないということはいつも意識している。ついでに言うなら人間が自分の醜さを誤魔化すために自然の美しさを利用するのはもっと醜い。
人間の道理でいうと、この世は誰にでも嬉しいこと半分悲しいこと半分みたいな公平世界仮説は前向きで力強いけど綺麗事だなと思う。フィクションの題材としては美しいファンタジーになっているものも、鼻で笑いたくなるものもある。そういう点でいうと、進撃の巨人鬼滅の刃も公平世界仮説的でないから自分にはスッと入って来やすかった。まず進撃の巨人はストレートに「世界は残酷だ そしてとても美しい」と言っている作品だ。鬼滅の刃も世界は理不尽に溢れているけど、それでも他人に理不尽を押し付けず、理を守る側に回れる者が素晴らしいという作品だ。その理は仏教的な理というか一部の文化圏の人間の考えた理ではあるけど、その文化圏の人間の話だからそれでいいと思う。人間が鬼に食われるのは弱い人間が悪いせいじゃない。人間が鬼に食われるのはやはり理不尽だ。だけど鬼も最初から理不尽な人間だった者ばかりでなく、他人から押し付けられた理不尽に負けてしまって鬼になった者も少なくない。