メモ帳用ブログ

色々な雑記。

寄生獣の作中で利己的な遺伝子について言及しているように、岩明先生は生物が決して種を単位に行動しないことを知っている。言葉を持つ人類は群淘汰的に振る舞えると考えたとしても、個体群やせいぜい国レベルが限界だろう。
寄生獣完全版には連載中の作者と読者によるQ&Aコーナーが再録されている。岩明先生は寄生獣を考える上で興味深いことを語っている。

人間らしさ=すばらしさだと私は信じています。この先、新一の心に多少の変化が起ころうとも、どうか最後まで見守って欲しいと思います。

多くの人が人類の未来を考えるのは結構なことだと思います。ただ、人間ひとりが全人類の幸せを願っても何もできません。せいぜい家族や隣近所の幸せ、自分とかかわりを持った人や動植物を思いやるくらいです。が、それで充分だと思います。人類を救うのは統計ではなく、個人の心の豊かさだと思うからです。