メモ帳用ブログ

色々な雑記。



作品のテーマの1つが「Don't look back in anger」なのに、実在の犯人や作品オリジナル設定での犯人の病状に対する怒りに浸るためのダシにしようとする人がネットなどで必要以上に盛り上がってしまった。だから作者や集英社としてはそれに与するつもりはないという姿勢を打ち出す必要が出たんだろう。
Oasisの「Don't look back in anger」は、2017年にロンドンテロが起きた際、事件に対する怒りに囚われないようにと歌われた。

ルックバックの修正は2人の関係や創作の意義というテーマには影響が少ない部分だ。実在の事件をモチーフにした部分でも、実際の犯人から遠ざかった部分と実際の犯人に対する誤解を助長しなくなった部分とで半々くらい。
ウェブ漫画ならではの人気の盛り上がり方をした一方で、ウェブならではのネガティブ感情が連鎖する盛り上げ方をしようとする人間も少なくなかった。
藤本タツキ先生にしては珍しく社会に和解する方向性 が色濃く出ている作品なだけに、ウェブの社会に対応ぜざるを得なかったのか。