メモ帳用ブログ

色々な雑記。

 

realsound.jp短くまとまったいいレビュー。「ピラミッドのある世界」とは社会的ヒエラルキーのある世界のことだ。「それでも私はピラミッドのある世界を選んだ。君はどちらを選ぶかね?」と二郎に語りかけたカプローニ伯爵は二郎にとってのメフィストフェレス(願いを叶える引き換えに魂を奪う悪魔)として描かれていると知っているとより面白い。

cinema.ne.jp

 

bunshun.jp

深堀りしたいいレビュー。ただ深堀りしているがゆえに個人的に気になる部分が2つ。

1つは宮崎監督が近代化こそが人類の「美しくも呪われた夢」だと描いているのをレビュアーが意図的に無視しているらしいこと。民主主義と資本主義は近代化の両輪だ。資本主義とは「ピラミッドのある世界」と人間疎外を推進するものでもある。資本主義の問題を共産主義が解決してくれないことを宮崎監督はすでに悟っている。

2つめは二郎が葛藤していないように見えるのは達観した視点で描かれているためいうよりも先行きが見えない状況で極度の近視眼的な状況に陥っているだけではないかということ。

 

後日色々補足する。