メモ帳用ブログ

色々な雑記。

アメリカの暗黒啓蒙主義者は中国がお好き。


暗黒啓蒙主義とはアメリカのリベラリズムに対する新反動主義思想のことで、オルタナ右翼(オルトライト)の初期の潮流であるらしい。オルタナ右翼は大統領選で有名なったQアノンの母体として知られている。ただオルタナ右翼とQアノンの一部は対立していたり、現在のオルタナ右翼論者の一部はバイデン支持者だったりといかにも政治らしく錯綜している。暗黒啓蒙主義という言葉はギリシャ極右政党の「黄金の夜明け党」と同じくらい厨二病的に格好いい。

Qアノン
Qという匿名の人物が始めた匿名掲示板への投稿を発端に2017年頃から始まった米国の陰謀論であり、その主張を支持・拡散する信奉者たちを指す名称。正体のわからない人物「Q」と「匿名」を意味する英語「Anonymous」の略記「Anon」を組み合わせて「QAnon」と呼ばれている。彼らの主張は「民主党の政治家ら社会のエリート層が児童買春や悪魔崇拝の結社を組織しており、米大統領であるトランプ氏がこれとひそかに闘っている」といったものをはじめ、根拠のない多数の陰謀論からなる。主張のいずれもがトランプ大統領を支持するものであり、左派政治家やエスタブリッシュメント(既得権益層)を敵視している点で共通している。彼らの勢力は米SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を介して拡大し、ツイッター社やフェイスブック社は20年8月までにQアノン関連のアカウント削除などの対策に乗り出したものの勢力は衰えず、20年11月に行われる米大統領選に影響を与えかねないとして懸念されている。

暗黒啓蒙主義とは、もはや民主主義と資本主義・自由主義の決裂は不可避で、民主主義を倒し資本主義を極限まで加速させることでシンギュラリティに到達し、資本主義を超える何かへ向かってゴー!という思想らしい。中国の人権を無視した経済成長をお手本にする。アジア人、特に中国人に対して「数学が得意で、コピー生産と大量のデータ学習に専念しつつ、ゲーム・ギャンブル・激務に耽溺する」というステレオタイプを抱いて好感を持っている。そうしたテクノ・オリエンタリズムは当の中国人(香港人)である許煜氏から中華未来主義(サイノフューチャリズム)として
批判されているのだけど。
とりあえず自分は民主主義に対しては保守派。民主主義ってのは人類史全体からすると一時的に出現しただけの贅沢品になるかもしれないけど、そういうものは当たり前に手に入るものでないのを確認した上でできるだけ大勢が長期間恩恵を受けられるようにしたほうが良い。