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映画『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎が史実の堀越二郎堀辰雄、宮崎監督の父親の計3人をモデルに作られたことを宮崎監督は明言している。

風立ちぬ』の二郎が宮崎監督と重なって見えると言う人は多いけど、一応本人の公式見解としては違うそうだ。


https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2013/07/post-577_1.php
映画『風立ちぬ』は堀辰雄の小説から多くを引用している。まず、小説『風立ちぬ』からタイトルを取り、恋愛模様に関しても強くオマージュしている。しかしヒロインの名前は『風立ちぬ』の節子でなく『菜穂子』の主人公である菜穂子から取っている。その理由については上の記事で考察されている。そこに書かれている内容に加えて、第二次世界大戦を主題にしたジブリ作品でヒロインの名前が節子だと『火垂るの墓』と被ってしまうという理由もあると思う。また、二郎の上司の名前を黒川にしたのは、二郎は『菜穂子』で菜穂子とすれ違ってしまった夫の黒川圭介とは違うという事を強調するためだろう。映画の黒川の背が低いという特徴も『菜穂子』の黒川圭介と一致する。宮崎監督は「黒川は俺だな。顔の造形も。言動も」と言い、自分で声を当てたくなるほど映画の黒川に愛着を持っていたそうだ。

堀辰雄の『風立ちぬ』も『菜穂子』も青空文庫で読むことができる。