メモ帳用ブログ

色々な雑記。

宮崎監督は民主主義を支持していると言いながら、会議は無意味とか平気で言う。友人である押井監督からスターリン主義だと揶揄されている。
最近は民主主義の危機感が高まるなかで、大国主義と決別して地方コミュニティの自治性を見直そうという動きがあるそこだけ見ると宮崎監督の理想とする社会に近いんだけど、決定的な違いもある。地方コミュニティを見直す動きでは、たいていが小規模ならば全員参加による熟議や意思決定プロセスの透明化が実現できる点を重視している。宮崎監督は日本人にはムラ社会的な責任の所在などがはっきりしない意思決定が合っているから、それでも全員で責任を取れるように権力の範囲を縮小すべきだと語っている。権力もリスクも狭い範囲に限られるべきだと。大国でごく一部の人間がなんとくなく決めたことが国民全員のリスクになるようでは駄目だということだ。
宮崎監督の主張は政治的にどうかと思うし、批判もあって然るべきだと思う。ただ批評家やライターが宮崎監督を批判する時はそこを意識してるんだろうに忖度してるのか妙に歯切れが悪いのが多くて歯がゆい。