メモ帳用ブログ

色々な雑記。

愚民を排除して優れた人間だけの優れた世界を作る、みたいな全体主義は、カール・ポパーが批判する疑似合理主義というやつだ。
近視眼的にはどれほど合理的に見えようと、大局的には全く合理的ではない。合理的でない目的を不動の教条に据えている。そんな目的の正当化を貫くためには宗教、もしくは社会進化論優生学あたりの疑似科学、あるいは反動主義(最近は反動的左翼という概念もある)を持ち出すしかない。
自らの誤りを認めると負けなのが権威主義で、自らの誤りを認められなければ負けなのが合理主義と科学だ。
軍隊は合理主義であるべきなんだけど、同時に舐められたら終わりな権威主義的な面もあって、バランスを崩すと現実を見失って大失敗することがある。