メモ帳用ブログ

色々な雑記。

生まれか育ちか、という点はよく議論になる。ゴールデンカムイでは尾形がその議論を背負ったキャラクターだ。
尾形を間接的に掘り下げる札幌編では、ジャック・ザ・リッパーと上ヱ地圭二というそれぞれ尾形と異なった点が共通しているキャラクターが登場した。そのうちのジャック・ザ・リッパーに主人公・杉元は「誰から生まれたかよりも 何のために生きるかだろうがッ」と語った。もちろん生まれではなく、育ちでさえもなく、自分がこれからどう生きようとするか次第だと。これがゴールデンカムイという漫画そのものを貫く基本姿勢だ。
尾形も最後に自分の生き方は自分の生まれではなく自分の選択によって導かれたのだと自覚する。