メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鶴見を利用するためと言いつつ、尾形はなんだかんだ最後に鶴見の下に戻ってきて利用された。鶴見からすると嘘で愛を試そう試験の補欠合格者ということになるのかな。
尾形が鶴見に従っていた理由と離反した理由の一部には、宇佐美が指摘したように、父上の代わりに愛してくれるのを期待したのに実は満鉄政策のために利用されていたに過ぎなかったから、というのがあるはず。もちろん自分のような欠けた人間が第七師団長になることで第七師団の無価値さを証明したかったというのが一番の動機ではあるけど。鶴見は自分がコントロールしている状態で試験をしたかっただろうけど、宇佐美は嫉妬心から勝手に嘘を暴露してしまったし、たぶん報告もしていない。愛ですの3/4が勝手に情報漏洩合戦(無報告)やってるな!? 鶴見からしたら、試験環境の整備に失敗して半端に試験が実施された状態で逃げた尾形が、最後に補欠合格状態で戻ってきたのは結構嬉しかったかも。
宇佐美の嘘で愛を試そう試験は死に際の「時重くんは私の中で一番のひととして生き続けんだれ」というお世辞だろう。雑誌版では本音に思えなくもなかったセリフがコミックではバレバレのお世辞に変更された。部下は駒問答を通じて鶴見は宇佐美が自分の甘い嘘をかなり正確に嗅ぎ分けられることを知っている。宇佐美はお世辞を言われていることに気付きつつも笑顔で受け入れて亡くなり、鶴見は宇佐美が気付いていることに気付いていた。鶴見に一番と言ってもらうのが自分のすべてだと子供の頃は主張していた宇佐美が、鶴見の一番は甘い嘘に過ぎないことを受け入れ、その嘘に付き合った。宇佐美は文句なしの試験合格者だ。