メモ帳用ブログ

色々な雑記。

そういえばゴールデンカムイだと聯隊旗手は先陣を切って突撃するのが仕事のようなイメージだけど、聯隊旗手は聯隊長とともに行動する役割だからどちらかというとやや後方で事務作業の補佐をすることのほうが多い。だから成績優秀な者しかなれない。明治20年頃までは雑用のイメージの仕事だったのが、天皇による軍旗の親授をきっかけに、すべての軍旗や聯隊旗手も神聖視されるようになった。士気低下のため旗を狙ってくる敵もいるし目立つ役職だから、確かに死亡率は高めなんだろう。
聯隊長が先陣を切って突撃する重要な局面なら当然聯隊旗手も聯隊旗を持ってそうする。勇作が突撃していた場面では勇作の聯隊の聯隊長も突撃していたはずだ。

実際の本を読んでいない孫引きで申し訳ないけど、昭和の聯隊旗手の回想録『聯隊旗手』によれば、旗手は普通は新任少尉の役回りで1年交代、成績トップクラスが任命され、見栄えも重要視されたため「眉目秀麗で高身長の童貞に限る」という噂があったそうだ。『聯隊旗手』の筆者は童貞でも美男子でもない自分が旗手に任命されて驚いたが、品行方正に努めて女郎屋などに近づかないように、とは命令されたという。
鯉登が聯隊旗手を意識している(ファンブック情報)のは、鶴見の小隊は事実上他の第七師団から独立しているから、鶴見勢力における旗手のような役目を果たそうと努めているという意味のはずだ。意識しているとは必ずしも志望していることを意味しない。旗手はトップに同伴する役職だから、鶴見につきっきりになれるというのも意識した動機かも。前提として、鯉登の意識する旗手とは鶴見直属の部下としての旗手であり、聯隊旗手になれるなら鶴見の部下でなくなっても構わないという意味ではないだろう。それともすぐに鶴見を第27聯隊の長に昇進させて自分もその聯隊旗手に、ということなのか。