メモ帳用ブログ

色々な雑記。

「犬童さま…… ちんちんぬきなっもしたなぁ」とか「月島軍曹 このあとの我々の予定をこいつに伝えろ まず犬を返すまでお前の指を斬り落としていく お前を裏庭に埋めたあと我々はスチェンカの会場へ行き刺青の男を確認する スチェンカはやらずに男を森へ連行し射殺して皮を剥ぐ」とかのテンションで駆け引きをする鯉登はそれなりに想像できる。犬泥棒を脅したすぐ後に杉元の妙案を信じちゃうチョロい面や、「小さいトナカイがいた」って純真な面も見せてくれたり、かと思えばキロランケとの戦闘では誇り高き指揮官としての面を見せてくれたりもするのが鯉登なんだけど。振り幅が広い。
鯉登は表面上すごく感情に素直でも、裏では思考を巡らせていることがあるから意外に複雑で、胸の内すべてを把握するのが難しいキャラだ。
尾形に「バルチョーナク」と言われてから月島を問い詰めるまでの間、色々考えてはいたんだろうけどそれはそれとして映画撮影ではしゃげたり、月島に「あなたたちは救われたじゃないですか」をされて杉元に刺された後、月島に「私は鶴見中尉殿と月島軍曹を最後まで見届ける覚悟でいる」と言うまでの間、それはそれとして病院で二階堂やインカラマッと楽しく過ごせたり。教会で鶴見が語った言葉が嘘かもしれないと気付いた時は珍しく鯉登がひとりで思い悩む姿が描かれていた。でも描かれていないだけで鯉登は今まで何度もひとりで思い悩んで、その度にとりあえず思考を水面下に隠して、演技とかではなくちゃんと楽しいことも拾い上げながら過ごしてきたはずだ。この時は夜に教会で翌々日の朝に函館というハードスケジュールだから、流石に心の整理をしている暇がなかった。風呂に入って着替えてビール臭をどうにかする時間くらいはあったかな。
前半では鶴見を盲信するのが鯉登で鶴見に疑問を抱きつつもついていくのが月島だったのが、終盤では鶴見に疑問を抱き正面から向き合おうとした結果ついていけなくなるのが鯉登で、思い悩むのに疲れ果てた末に盲信してついていくしかなくなるのが月島という風にポジションが変化している。