メモ帳用ブログ

色々な雑記。

とりあえず勇作とは関係ないこと3つ。
■稲妻夫妻の遺児に親が育てていたらどうなっていたのかと興味を持つ鶴見に、冷たい顔をして「生粋の凶悪な殺人者でしょう」と現代的には不適切な答えを返す月島。月島は自分が人殺しの噂のあるゴロツキまがいの父親に育てられて、父殺しをし、今では汚れ仕事に手を染めている人間になってしまったことを意識している。月島の自己肯定感の低さと罪悪感がよく表れたセリフ。
■「君が父上のために いなくなった兄上の穴を埋める義務はないと思うがね」という鶴見のセリフは鯉登音之進が海軍将校になる必要はないという意味。鶴見は鯉登平二に対する人質の意味も含めて、音之進を自分の手元に置いておくことは当初から計画していたはずだ。ただし平二が音之進を救出することや音之進が陸軍士官学校に合格することまでは読めなかったはずなので、おそらく父親とうまくいっていない音之進が17歳になり一兵卒として自分の手元に転がりこんで来ることを期待していたのだろう。あの性格で一兵卒は務まらない気がするけどうまくフォローしてやればますます懐くし。尾形にしたような現役下士官士官学校への推薦チラつかせは音之進にもする予定だった可能性はある。
■鶴見が月島を鯉登誘拐犯に加えたのは、右腕だが人間性が捨てきれていない月島が、実質的な人質の鯉登と接近しすぎないように、という意図が含まれていたのかもしれない。