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色々な雑記。

調べたら明治の陸軍は法律で現役の下士官や兵の結婚を制限していたことがわかった。士官以上は許可を取ってから結婚する。
日清戦争のあたりは現役の下士官や兵の結婚は原則きんし。入隊前から結婚していた場合や憲兵は例外。月島はやっぱり徴兵だよな。軍でまともな給料もらえるようになるまで数年かかるし、そうなってから現役を退くくらいならキツめの肉体労働でもしたほうが手っ取り早い。軍人としていご草ちゃんを養うつもりなら入隊前に結婚していなくてはいけない。叩き上げの少尉ってのもいるらしいけど、ごく一部だし、何年かかることやら。そんなもんを狙って入隊するほど月島は馬鹿じゃないはず。徴兵を期に今までなんだかんだ捨てきれずにいた故郷を捨てる踏ん切りがついたから、いご草ちゃんに駆け落ちを持ちかけた感じか。
連載開始時点の1907年に6年以上現役を務めた者なら下士官や兵にも結婚の許可が下りるようになった。
陸軍士官学校は未婚の者しか応募できないので、将校は入隊前に結婚ルートは使えない。基本的に少中尉は士官用官舎に住まなくてはいけないし許可が降りないから、結婚できるのは大尉以降、ということらしい。
海軍でも同様の法律がある。鯉登平二の息子が平之丞と音之進で年齢が離れているのはこの辺が理由っぽい。鯉登平二は連載終了時点で海軍少将現役定年の56歳以下。平之丞は生きていれば連載会時点で34歳だから、平二は20歳前後でユキと子供をつくってしまっている。平之丞が生まれるのは海軍の結婚制限の法律ができる少し前だけど、海軍兵学寮(海軍兵学校)生徒〜海軍少尉候補生の平二が子供をつくったことは既に白眼視される事件だっただろう。籍もすぐに入れられたかどうか。その後一人前の軍人と見なされるまで昇進して、改めてつくったのが音之進だ。
幸次郎が女性関係で不始末しても絶交とかしなかったのは、自分も当時としてはまずいことやったせいかも。