メモ帳用ブログ

色々な雑記。

そういえば勘違いしてたけど、兵役期間が2年になるのは昭和2年からで、明治の兵役期間は3年だった。だから新発田の第二師団に入隊してすぐに戦争が始まって、戦争が終わったら駆け落ちしようっていご草ちゃんに言った月島が志願兵ってことはまずありえないな。
当時の兵や下士官は現役期間中結婚が許可されない。営外居住も認められていないし、給与も雀の涙。結婚許可にしろ、営外居住にしろ、給与にしろ、現役の軍人として現実的に結婚が考えられるようになるのは基本的に中尉以降。予備役中や後備役中に結婚してから復帰する兵や下士官はいたけど、現役中は稼ぎ的にもその他的にも結婚生活を送るのは無理。
もし月島が就職するつもりで志願兵になったのだすると、戦争が終わってすぐにいご草ちゃんを新発田に呼び寄せてもいご草ちゃんの住居の家賃を払うことすらやっとだろう。それよりは、戦争から逃げるのはさすがに男がすたるけど、そこまで国に尽くしたらもう付き合う必要はないから、兵役期間なんか無視して一緒に遠くへ逃げようってことのほうがまだ筋が通る。月島は身体強健だし、子供の頃から自分の食い扶持くらい自分で稼いでそうだし、どうにかなるだろう。ちゃんと文通できる程度の学力はあるし、鶴見がロシア語を仕込もうと思うくらいだから物覚えは悪くなかったんだろうし、実際に記憶力はいい。