メモ帳用ブログ

色々な雑記。

 

旗手の死亡率が高いという話が乗っていた。日清戦争後で日露戦争前の日本でどのくらいそういう認識があったのかは知らないけど。

指揮官や将校を標的に選ぶという傾向はつねにある。(中略)指揮官や旗手は標的になりやすいものであり、これは昔から変わらない。敵の損害が大きいという意味で、味方の利益が最大になるからである。

(p. 286)

 

この前にも将校や指揮官は死亡率が高いという話が出ている。

将校は殺人を命じはするが、みずから関与することはめったにない。命じるだけで、実行するのは別人だという単純な事実が緩衝材となって、殺人の罪悪感から守られているのだ。

(中略)

ほとんどの戦争で、前線の指揮官が犠牲になる割合はつねに部下よりはるかに高い(第一次世界大戦時、西部戦線に配属されたイギリス軍将校の二七パーセントが死亡したが、部下の死亡率は一二パーセントだった)。ところが、精神的戦闘犠牲者になる割合はたいてい有意に低いのである(第一次大戦のイギリス軍では、将校が精神的戦闘犠牲者になる割合は部下の半分だった)。

(p. 131)

 

現場指揮官でない将校の中では旗手の死亡率が高めだということはわかったけど、旗手と指揮官の死亡率はどちらが高いんだろう。旗手は基本的には聯隊長と行動を共にし、聯隊長が前線に突撃するときは自分も突撃する。指揮官である聯隊長の死亡率が高いんだから当然旗手の死亡率も高いはずだけど、どちらのほうがより危ないとかの差はあるのかな。